先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第327回
大規模言語モデルは内部で何をやっているのか?/トランプ関税で米電池産業に大打撃
2025年04月14日 10時03分更新
世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
大規模言語モデルは内部で何をやっているのか? 覗いて分かった奇妙な回路

Claude(クロード)の開発元であるアンソロピック(Anthropic)は、大規模言語モデルがどのように返答を作り出しているのか、その動作の一端を解明した。その結果は人間の直感に反する、意外なものだった。
「100万人に1人」への道筋は? 若手研究者がキャリアを語り合った

MITテクノロジーレビュー[日本版]と一般社団法人クロスユーのイベントで、気鋭の若手研究者らと大学院生らが集まり、研究者のキャリア選択について語り合った。
化学工場に小型原子炉、ダウ・ケミカルらが初の敷地内設置を申請

ダウ・ケミカルとXエナジーが次世代小型原子炉の建設許可を米規制当局に申請した。工場敷地内への原子炉設置は初となり、産業施設の脱炭素化モデルとなる可能性がある。
トランプ関税で米電池産業に大打撃、主要部品の大半は中国製

トランプ関税は全世界の経済に甚大な影響を与えている。米国メーカーでさえ、輸入する部品の価格上昇により製品を値上げせざるを得なくなり、材料のほとんどを中国に依存している電池業界では影響は特に深刻となるだろう。
AIより深刻、気候対策でエアコンのイノベーションが求められる理由

AIの需要増加によるデータセンターの電力消費が注目されているが、エアコンに比べればはるかに少ない。エアコン稼働の増加は平均気温の上昇との間で悪循環を生み出しており、より多くのイノベーションが求められている。
サイバー攻撃を完全自動化、 自律型AIハッカーが やってくる

AIエージェントを使うことで攻撃者は、大規模なシステムをより簡単かつ安価にハッキングできるようになる。AIエージェントが実行した思われるサイバー攻撃もすでに確認されており、広がるのは時間の問題だ。
ドローン、AI、中国—— ヒックス前国防副長官が語る 防衛イノベーションの行方

バイデン政権で国防副長官を務めたキャスリーン・ヒックスが、米国防総省が地政学的競争の新時代にどのように適応しており、技術面における中国の台頭や国防におけるAIの重要性をどう見ているのか語った。
まるでSF? 科学者が「予備の体」ボディオイドに期待する理由

思考能力も痛覚も持たない人体「ボディオイド」の開発が、生物工学の進歩によって現実味を帯びている。深刻な臓器不足の解決策として期待する声もあるが、私たちは倫理的に許容できるだろうか。

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