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スイングするアームで壁ぎりまでいける、薄型軽量ディスプレー

2025年03月02日 17時00分更新

文● ジサトラヒロム 編集⚫︎ASCII

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FlexScan FLTのメリットとデメリット

スタイリッシュなスイングアームが快適な作業環境を実現

 本製品の最大の特徴は、スイング機構を備えたクランプ式アームが付属する点。従来のVESAマウント対応のモニターアームと異なり、ディスプレー本体と一体化したデザインになっているため、余計なパーツが不要で設置がスムーズ。クランプ式ながら、液晶パネル自体が非常に軽量なため、取り付け時の負担も少なく、女性や力のない人でも楽に設置できる。

 また、専用のスイングアームのおかげで、使わないときにはディスプレーを壁際にピッタリと寄せることができる。作業時には手前に引き出して快適な視野角を確保し、休憩時やデスクを広く使いたいときにはスッキリ収納できるため、ミニマルなデスク環境を作りたい人に最適だ。

 さらに、スタイリッシュなデザインもポイントのひとつ。無駄のないシンプルな構造は、どんなインテリアにも馴染みやすく、モダンなワークスペースを演出するのにピッタリだ。

薄型・軽量で、シンプルな接続性を実現

 FlexScan FLTは、薄型かつ軽量な設計になっており、取り回しのしやすさが魅力だ。外部ディスプレーとしての性能を十分に備えながらも、余計なインターフェースを省いたシンプルな構成になっている。

 とくに、ノートPCの拡張用ディスプレーとして最適な仕様になっており、「モバイルディスプレーでは物足りないが、大型モニターは設置スペース的に厳しい」という人にはまさに理想的な選択肢といえる。

 また、USB PDを利用すれば、余計なケーブルが不要なため、デスク上の配線も最小限に抑えることが可能だ。USB Type-C対応のノートPCであれば、シンプルに一本のケーブルで接続し、電源供給も兼ねることができるので、デスク周りの整理整頓がしやすい点も大きなメリットだ。

5年保証&低消費電力で長期的に安心して使える

 EIZOの製品は品質の高さに定評があるが、その信頼の証ともいえるのが、長期間の保証制度だ。本製品も例外ではなく、5年保証に対応しており、万が一の故障時にも安心してサポートを受けることができる。

 さらに、長く使うことを前提とした低消費電力設計になっており、電気代を抑えられる点も嬉しいポイントだ。オフィスや自宅で長時間ディスプレーを使用する人にとっては、ランニングコストが抑えられるのは大きなメリットといえるだろう。

購入時に注意すべき点

価格がやや高め

 本製品の実売価格は約6万5000円と、一般的なオフィス向けディスプレーと比べると高価な部類に入る。高品質なパネルや付属するディスプレーアームの利便性、5年保証を考慮すると納得の価格設定ではあるが、予算が限られている人にとってはやや手が出しにくいかもしれない。

 価格よりもデザイン性や使い勝手を優先したい人にはおすすめだが、コストパフォーマンス重視で選ぶなら、ほかのモデルとの比較検討が必要だ。

縦回転(90度回転)には非対応

 FlexScan FLTは左右のスイングには対応しているものの、縦回転(ピボット機能)には対応していない。

 そのため、縦向き表示を活用して作業をしたい人、たとえばプログラマーやライター、エンジニアのように縦長の画面で作業することが多いユーザーにとっては、やや不便に感じる可能性がある。

 もし縦画面を活用したい場合は、ピボット対応の他モデルを検討するか、サブディスプレーとして使い分けるのがよいだろう。

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