ロボットや信号機などの3Dは実用品質に近づく
試しに、筆者も簡単なプロトタイプを作成してみました。Tripo 3Dで作成した3DモデルをUE5に持ち込み、販売されている背景の3Dモデルと組み合わせたものです。そこで作成した静止画を、動画AIサービス「Kling」を使って動きをつけました。効果音は自動で生成してくれる「MMAudio」、音楽は「Suno」を使っています。5秒の動画の作成にかかった作業時間は約3時間です。
Tripo 3Dはバージョン2.5になってもほとんどUIは変わっていません。テキストで指定するか、画像をアップロードして生成するかというものです。一つの変更点は、画像の場合、前後左右の複数の角度からの画像も入力できるようになり、画像を用意できれば、よりコントロールがしやすくなったところ。3D生成にかかる時間は数分間です。以前、Stable Diffusion 3.5で生成した1枚絵を利用して生成して、比較してみたのですが、結果はすぐに判別が付くほど品質が上がっています。(参考:「AIが作る3Dモデルの完成度が上がってきた 毎回異なるモンスターが生成されるゲームも実現か」 )
ただし生成したデータは大きく、デフォルトの場合で50万ポリゴンもあります。数千ポリゴンに抑える必要があるゲームに利用するには大きすぎ、使いにくいものです。Tripoでは軽量化したデータとしても設定して出力できますが、その場合、モデルの品質は大幅に下がってしまうため、現状は使える水準ではありません。しかし、デフォルトのデータはリアルタイム性を求めなければ、かなり実用性がある品質に達している印象を受けます。
生成した3DをUE5にインポートして比較してみると、その結果は顕著です。Meshyはディテールが省略されてしまう傾向があるのに対し、Tripo 2.0ではまだ歪みが残っていますが、Tripo 2.5ではディティールも残されている上に、線もクリアになっています。特に、足先やケーブルといったディテールを見るとその傾向は顕著です。
別のモデルでも試してみました。画像生成AIの「Midjourney」を使って、3D的なスタイルで作成した4脚ロボと、イラスト的な宇宙服風のサイボーグを生成し、その1枚だけで、MeshyとTripoで生成しました。
また、銃器や信号機のようなものも生成してみました。非生物であれば、かなり質の高い3Dを出力してくれます。
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