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NTT東が実証実験へ、振動の変化を常に観測して深い位置の空洞を早期発見

危険な道路陥没に先手を 地中にある光ファイバーで地下空洞を検知

2025年02月17日 15時45分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 NTT東日本は、2025年2月13日、光ファイバーセンシング技術を応用し、地下に敷設された通信用光ファイバーで「地下空洞」を早期発見するプロジェクトを開始した。

通信用光ファイバーを用いたセンシング技術による地下空洞検知のイメージ

 都市部や住宅街では、道路の下に上下水道やガス、電気、通信などの地下管路が多く埋設されている。この管路の経年劣化で発生する地下空洞が、道路陥没などの重大事故を引き起こす。

 2025年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没も、この地下空洞が原因とみられている。国土交通省のまとめ(2022年度)によると、同様の道路陥没は年間1万件以上発生している。

 しかし、現状では、地下約2mよりも深い位置にある地下空洞を、道路を掘り返すことなく地表から発見するのは難しいという。

 この課題を解決するため、NTT東日本は、保有する既設の通信用光ファイバーを活用することで、より深い位置の地下空洞を検知する実証実験プロジェクトを立ち上げた。通信用光ファイバーの片端にセンサーを取り付け、周辺の地盤を経由して伝わる振動データを収集する。

 取得したデータを研究機関と分析し、振動特性の変化を時系列で比較することで新たに発生した空洞を検知できるか、また、道路の前後区間と比較することで以前から存在する空洞を検知できるか、といった検証を行う。

 この手法は、新たなセンサーの設置が不要なだけではなく、通信用光ファイバーのルートに沿った区間を連続的に、無給電でモニタリングできる。加えて、計測から可視化まで人手を介さないため、常時(24時間365日)監視し続けることが可能だ。

 NTT東日本は、すでに埼玉県の一部エリアにおいて、振動データの収集を開始している。今後も本プロジェクトに賛同する自治体と共同検証体制の構築に取り組み、地下空洞の存在が疑われるデータを検知した場合には、共同で現場調査をしながら検証を進めていくとしている。

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