このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

石川温のPCスマホニュース解説 第218回

みずほ、楽天に助け船 ドコモは三菱UFJとタッグの可能性も

2024年11月26日 07時00分更新

文● 石川温

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)と楽天グループは11月13日、資本業務提携を発表。みずほFGが楽天カードの株式を14.99%、取得すると明らかにした。金額は650億円程度になる見込みだ。

 翌14日には、両社の協業第一弾として「みずほ楽天カード」が発行されるという発表があった。

 楽天グループが虎の子である、楽天カード株式を手放さざるを得なかったのは、楽天モバイル事業で積み重なった社債を償還するためだろう。

 2024年、2025年の社債償還にはすでに目処が立っており、また楽天モバイル自体も黒字化が進んでいるものの、今後、5年間で1兆円規模の社債償還が迫っていることは間違いない。

 楽天グループでは楽天モバイルの単月黒字化を急ぐ一方、例えば出資していた衛星通信会社であるASTに対して1000億円の価値をつけたり、すでに稼動している通信設備を一度、売却しつつ、リースさせてもらう方式で1700億円を調達するなどの金策に走っている。

 楽天グループとしてはフィンテック事業として、楽天銀行や楽天証券、楽天カードが堅調に成長しているなか、金融関連企業を再編することも計画していた。しかし、その計画は断念し、楽天カード株の一部をみずほFGに売却することで、なんとか延命を図る考えのようだ。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン