みやさとけいすけの工具探検隊 第64回
欲しい長さのワイヤーロープが作れます
盗難防止用にも使える!ワイヤーロープを強力に圧着する「アームスエージャー」を試してみた
2024年11月25日 18時00分更新
●ワイヤーロープのカットから圧着まで
アームスエージャーのいいところは、カットから圧着まで、これひとつで対応できること。他の工具が必要ないため、多数加工する場合でも次々作っていけます。
まずはカットから。今回は1mmのワイヤーロープで試してみます。
カット機能はグリップと先端の接続部分近く、クビレているところにあります。
1mmのワイヤーロープは細いこともあって、簡単にカットできました。作りたいワイヤーロープの長さにする場合はもちろんですが、先端がほつれて使いにくいといった場合にも役立ちます。
続いてオーバルスリーブを取り出します。オーバルスリーブはワイヤーロープの太さによって使うサイズが違い、1mm用、1.5mm用、2mm用で穴の大きさも長さも変わります。もちろん、大が小を兼ねることはないので、ちゃんと1mm用を用意しましょう。
オーバルスリーブへの通し方は自由ですが、最初から長さを意識していると結構通しずらいです。まずは何も気にせず通してしまい、あとから長さや輪っかのサイズを調整していく方が楽でした。
あとはアームスエージャーの先端にオーバルスリーブをセットし、握るだけ。最後までしっかり押し潰します。なお、潰すのは通した2本のワイヤーロープをくっつける方向、つまり、オーバルスリーブ断面の長軸の方を潰すようにします。
注意したいのは、潰す回数が違うこと。1mm用だと2カ所、1.5mm用と2mm用だと3カ所オーバルスリーブを潰しますので、潰す位置は考慮しておきましょう。
●ちゃんと圧着できているのか、最後にチェック
最後までぎゅっとアームスエージャーを握れていれば問題ないはずですが、ちゃんと圧着できているのかどうか、心配になりますよね?
そんな時は、潰れている部分の厚みで確認してみましょう。
この厚みの確認用ゲージはグリップの端にあるので、ここにオーバルスリーブの潰した部分を通してみます。抵抗なくスッと入れば問題なし。太くて入らないのであれば、圧着不足です。この場合はもう一度圧着し直すか、新しいオーバルスリーブを取り出し、最初からやり直すといいでしょう。
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