本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「SORACOM Flux に追加された Incoming Webhook をつかってインタラクティブな Flux アプリを作る」を再編集したものです。
こんにちは。ソラコムの江木(ニックネーム:nori)です。SORACOM Flux のプロジェクトマネージャーを担当しています。ソラコムの好きなサービスは SORACOM Flux です。大好きです。
SORACOM Fluxとは
SORACOM Flux はローコード IoT アプリケーションビルダーです。デバイスから送信されたセンサーデータ、カメラから送信された画像に対して、ルールを適用し、複数のデータソースや生成 AI を組み合わせて分析/判断し、その結果を IoT デバイスの制御に反映させる IoT アプリケーションをローコードで構築できます。
Incoming Webhook 機能
本日(2024年10月30日)、SORACOM Fluxに Incoming Webhook 機能が追加されました。この機能は2024年7月のSORACOM Fluxのリリース前からバックログにあり、ずっと提供したかった機能の一つです。
Incoming Webhook 機能では、すべてのチャネルにIncoming WebhookのURLを作成できます。外部システムから HTTP リクエストを送信するだけで SORACOM Flux のアプリにデータを送信して、簡単に Flux アプリを起動できるので、外部システムと SORACOM Flux との連携がより簡単になりました!詳細は Incoming Webhook を使用したデータの送信 をご確認ください。たとえば、SlackからのWebhookやLINEからもWebhookを受けられるので、なにかしらの処理の間に人の判断をいれるようなインタラクティブなアプリケーションも可能になります。
お天気アプリを作ってみた
ソラコムではSlackをコミュニケーションプラットフォームとして使用していますので、私は Slack をそれこそ四六時中見ていますが、天気予報はほとんどみません。
そのため、たまにオフィスに行ったら雨が降ってきて傘がない、なんてことがしばしばあり、そこでオフィスの天気をSlackに通知して、(必要なときに)空の様子もみれるといいのではないかと考えました。空の様子は、API対応カメラのソラカメで取得できます。ちょうど先日、「ソラカメが動画と静止画の SORACOM Harvest Files へのエクスポートをサポートしました」のリリースもあり、人の操作(ボタンのクリック)を介した処理が SORACOM Flux だけでできるのでは?と思い作成してみました。
Slack に通知されて、ボタンをクリックした場合の様子
ここまでのアプリがSORACOM Fluxのみで作成できました。これまで大変お世話になっているクラウドサービスの処理を使用することなく、SORACOM Fluxのみで作成できました!
今回のFluxアプリの設定は以下の通りです。
定期的なお天気通知と画像取得は別々の処理ですが、Incoming Webhookの処理を追加することで、お天気通知をもとに人の操作するボタンクリックからSlackからのリクエストを受けて、アクションを実行できるようになりました。この2つの処理を組み合わせてアプリケーションが構築されています。このように、SORACOM Flux では、ユーザーコンソールからチャネルとアクションを組み合わせることで容易に IoT アプリケーションを構築できます。
今回、当ブログとお天気アプリでお伝えしたいことは、SORACOM Flux に追加された Incoming Webhook で SORACOM Flux と外部システムとの連携が格段に簡単になりました!!ということです!
SORACOM Fluxは今後も拡張予定の機能がたくさんありますのでご期待ください。これからも SORACOM Flux をよろしくお願いいたします!
― ソラコム江木 (nori)
投稿 SORACOM Flux に追加された Incoming Webhook をつかってインタラクティブな Flux アプリを作る は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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