第497回 SORACOM公式ブログ

ソラコム公式ブログ

総勢31名の執筆陣!SORACOM アドベントカレンダー 2024とソラコムサンタの振り返り

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 本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「総勢31名の執筆陣!SORACOM アドベントカレンダー 2024とソラコムサンタの振り返り」を再編集したものです。

こんにちは、ソラコムのテクノロジー・エバンジェリスト 松下(ニックネーム: Max)です。

IoT プラットフォーム「SORACOM」は、ユーザーの皆さんによる勉強会コミュニティがあります。それが「SORACOM UG (User Group)」です。SORACOM UG(以下、UG) は、業種や職業を問わず、IoTやSORACOMの情報交換や活用のアイデアを共有する場として、2015年より活動しています。

1/21に開催したオンラインの勉強会「SORACOM UG Online #21」では、SORACOMアドベントカレンダーの振り返りと、SNS 上のご要望を反映していく取り組み「#ソラコムサンタ」の実績報告をしたので、その様子をお送りします。

参加者による記念撮影の様子

【セッション1】お客様からのフィードバックを実現「#ソラコムサンタ」

まず私より「#ソラコムサンタ」にてお届けした機能を、改めて紹介しました。

これは、ソラコムがユーザーからのサービスや機能に関する要望を受け付ける取り組みで、2015年より毎年クリスマス時期にその要望に応える形で新機能や改善を発表している取り組みです。X(旧Twitter)上で#ソラコムサンタというハッシュタグと共にご要望いただいています。

2024年12月にお届けした内容は3件でした。内容は12/25公開の「ソラコムサンタより愛をこめて 2024」というブログでご報告していますので、併せてご覧ください。

【セッション2】SORACOM アドベントカレンダー 2024の振り返り

続いては、SORACOM アドベントカレンダー 2024 に記事をお寄せいただいた皆さんから、記事を書いた背景や苦労した点などをコメントいただきました。

アドベントカレンダーとは、特定のテーマに沿って 12/1から12/25(クリスマス)まで毎日、記事やコンテンツを公開する形式の企画です。特にエンジニア界隈では、技術や知識を共有するために活用されています。

2024年は31名の方に書いていただきました(一覧)。また、技術ノウハウ共有サービス「Qiita」でのアドベントカレンダー 2024 IoT・ハードウェア部門でランキング1位が獲得できたことをご報告しました。
改めてありがとうございます!

Qiita : アドベントカレンダー 2024 / IoT・ハードウェア部門、いいね数順のランキング

執筆者の皆さんからいただいたコメント

日付順でコメントをいただきました。少々長めですが、お付き合いください!

12/1 : Wio BG770AをSORACOM Airでつないでみる : 木村さん

リリースされたばかりの IoT プロトタイピング向けデバイス「Wio BG770A」について、まずドキュメント通り行ってみることを共有・最初の一歩を紹介。センサー接続をする Grove コネクタ/ポートが標準で OFF だったことがつまづきポイントだったので、ノウハウ共有できたのはよかった。このつまづきは「もくもく会」(隔週開催のオンライン情報交換会)でクリアできたので、コミュニティの皆さんに感謝。

12/2: 会議脱出ボタンは万国共通だった話 : 木澤さん

たまたま海外で LT(ライトニングトーク; 5分程度のプレゼン)する機会を得て内容を考えていたところ、日本で多くの反響を得られた「IoT ボタンによる、会議脱出ボタン」を、US で利用可能な「Soracom LTE-M Button」を用いてチャレンジした様子を紹介した。結果、とても喜んでもらえた事、そして IoT が万国共通だったことが発見だった。

日本国内で使える IoT ボタンには、SORACOM LTE-M Button for Enterprise があります!

12/2: GitHub Actionsで特権コンテナを使う(soratunのため) : 木村さん

(12/1に続いての投稿)
セキュアリンクサービス「SORACOM Arc」(WireGuard による VPN 接続)がコンテナ内で動くと、クラウドの IaaS/PaaS 上からでも SORACOM のサービスや API の開発検証しやすくなるのではという思いで試行した時の記録。GitHub Actions での動作までは確認できたので、運用に耐えられる権限限定化などが今後の挑戦。

12/3 : SORACOM Fluxはどれくらい融通を利かせてくれるのか試してみた : 舩原さん

ローコードでIoTアプリケーションを構築できる「SORACOM Flux」において、AI への指示の仕方(プロンプト)における数値演算の挙動やつまづきポイントを確認。多少プロンプトの工夫が必要であることが共有できたと思う。今後は条件判定や外部連携にチャレンジしたい。

12/3: Wio BG770Aのサンプルスケッチぶらり旅 : 松岡さん

Wio BG770Aの開発者視点として、どのようなサンプルがあるのか、どのように使えるのかという紹介をした。(ご自身が提供側なので)今後もサンプルを充実させていきたいとの意気込み!

12/4 : 家具家電付アパートの自室の冷蔵庫をスマートIoT化した話 : 吉田(yoyo)さん

外出帰りの買い物において、重複した買い物をなんとか回避したいという思いで作った IoT システムの紹介。冷蔵庫内は閉じると暗転してしまう上、デバイス設置環境にも苦労して断念していたが、ソラカメ(ソラコムのクラウド型カメラサービス)でついに実現。今後は、首振りタイプのカメラで、より広い画角を確保してみたい。

12/5 : Wio BG770AのATコマンドを確認する : 松岡さん

(12/3に続いての投稿)
Wio BG770A に搭載されている LTE-M モデムを直接操作できるATコマンド操作の方法を紹介。より詳細な操作や開発時のデバッグに役立つため、同ハードウェアをより使いこなして欲しいという思いを共有。

12/5 : Wio BG770Aの研究6〜ピン番号定義を確認し、内蔵LEDを光らせる〜 : すさみさん

Wio BG770A は乾電池でも動くこともあり、その可能性を追求していくための研究成果を共有したかった。デバイスとしては1つだが、MCU(マイコン)やモデム、センサー接続をするポート、そして電源を回路図を見ながら読み解いている。まだ奥深いことがあるので、さらに情報共有していきたい。
(多くの関連記事を書いていただいていたので、まとめてコメントいただきました。記事一覧は「Wio BG770Aの研究」をご覧ください)

12/6 : IoT を利用して鰻を大きく育てたい : ソラコム加納 (kanu)

近所の川でウナギを捕まえることができ、もう少し大きく育てて食したいというのが背景で、水温管理にIoTを使っていく記録を披露。苦労したのは屋外における電源確保。そして「ウナギは逃亡する」という点。オチも含めて、ここはぜひ本文をお読みいただきたい。生物を相手にするには、逃亡検知(!)も必要では?という知見が得られた。

12/7 : SORACOMの導入事例からIoTの未来を妄想する : ふくちさん

※ 今回欠席でした。次回への意気込みを伺っているので是非!と思っています。

12/8 : M5StackとSORACOMで作る在席確認システム : 尾崎さん

役員の在席状況をデジタル化できないか?という、社内の切実な課題を IoTで実現する記録。センシング位置を決めるしきい値調整は、SORACOM Air のメタデータサービス機能を利用したことが工夫のポイント。そして “デジタル化対象” の役員の方を説得したことも裏話として紹介いただきました。

12/8 : ソラカメでPoE接続 : 中田さん

ソラカメが「個人的なブーム」とのことで、2024年8月に提供開始の「有線LANアダプター」をきっかけに電源もまとめられないか?という背景から、PoE(Power of Ethernet; 有線LANを電力線とする技術)へのチャレンジの様子。ステップバイステップで PoE 化していくことで実現できたのがポイント。

12/9 : ソラカメのモーション通知を Flux で便利に使う : ソラコム松井 (moto)

ソラカメのカメラデバイス側が持っている「モーション検知」をトリガーに、SORACOM Flux にて映像データを取得する Tips を共有。検知からデータ作成までに待ち時間があり、待機を Flux で実現。実際に、置き配チェッカーができた。

12/9 : Soracom Onyx LTE USB ドングルで Napter で Node-RED 遠隔表示を試すメモ : 田中さん

普段より IoT を業務として展開しており、デバイスメンテナンスを遠隔で行いたいという背景。通信には USB 接続で LTE 通信ができるようになる「Soracom Onyx ― LTE USB ドングル」とオンデマンドリモートアクセスサービス「SORACOM Napter」で、デバイス内の Node-RED の操作ができた。ポイントは、遠隔作業時のみ通信速度をアップすることで操作性が得られたという Tips も共有。

12/10 : 羊のオーナー制度をスマートに!ソラカメとSORACOM Fluxでの挑戦! : 松田さん

羊のオーナー制度において手間なのが、オーナーの皆さんに育成の様子を見てもらうのが手間であり、カメラ+AIで自動化できないか?というモチベーション。ソラカメSORACOM Fluxで、LINEへ通知できるところまでは実現。現状は映像のコメントのみだが、頭数カウントなど利便性向上にもつなげたいし、撮影場所が増えると年中使えそうな仕組みになりそう。

12/10 : SORACOM API Sandbox を使って IoT SIM の作成と解約を試してみた。 : ソラコム加藤 (shoichi)

自動化や大量管理に欠かせない API 活用において、SORACOM はサンドボックス(試験)環境があることを知ってもらいたいというのが執筆背景。SIM などの物品購入といった、一見すると試験しづらそうなことも、実はサンドボックスで試せる様子を見てもらいたいというコメント。

12/11 : IoTで防犯対策!SORACOMとM5StampC3で自宅を守れるか? : 岡嵜さん

窓のロックし忘れをIoTで検出できるようにした様子。普段使うものだからこそ、基板むき出しというわけにはいかないということで、最大の苦労した点は筐体作り。裏話として披露いただいたのが、通知時のアイコンが雀である理由。”戸締り” といえば…?

12/12 : AWS Lambda とSORACOM LTE-M Button for Enterpriseを連携して、Discordに帰宅通知を送ろう : 中屋敷さん

今年入手したIoT ボタン「SORACOM LTE-M Button for Enterprise」 を、もっと使いこなしたいということから、普段から連絡に利用しているチャットサービス「Discord」に連携しようと思い挑戦した記録。今後は位置測位の情報を添付することにチャレンジしたい。

SORACOM LTE-M Button による位置測位

SORACOM LTE-M Button for Enterprise もしくは Plus に使われている plan-KM1 というサブスクリプション(プラン)は、通信時の基地局情報からおおよその位置を割り出す「簡易位置測位機能」が利用できます。詳細はこちらをご覧ください。

12/12 : SORACOM Fluxのアクションの実行条件!これで時間通りのフローも実現 : 松田さん

(12/10に続いての投稿)
羊のブログで得られた、SORACOM Flux の Tips 共有。”毎時10分” といった実行の仕方を SORACOM Flux の設定でどのように実現できるのか、そのアイデアを共有。

12/13 : 乾電池で動くGPSユニットを自作した話 : 前嶋さん

Wio BG770Aが乾電池で動くと聞いたので、センサーを取り付けた状態でどこまで使えるのかを知りたかったというのが背景。比較的消費電力が高め、かつ汎用的なセンサーとして GPS を使い、単三電池4本での知見が得られた。

12/14 : 技術ブログ継続1年:書き続けることで得られた成長と変化 : すさみさん

(12/5に続いての投稿)
2024年初に思い立った「アウトプットをし続ける」という記録と成果の報告。自身の変化の記録。狙いや理由、そして実際に年60本書いたことで実際に得られたことが、皆さんの励みになると嬉しいとコメント。

12/5・14 のすさみさん、12/8・25 の尾崎さんは、SORACOM UG における貢献者制度「SORACOM MVC 2024」に選出されています。詳細は SORACOM MVC 2024 受賞者をご覧ください。

12/15 : Wio BG770Aでミニサイネージを作ってみた : 三浦さん

12月のSORACOM UG 東海にてWio BG770Aに触れたことがきっかけとなり、何かできないか?と思案した結果、サイネージ(情報表示器)を作ってみる事に。自身はクラウドとデバイスをつなげて遠隔操作するところに興味があり、サイネージがマッチしてそうということで挑戦した記録。

12/16 : さようなら #あのボタン : 和田さん

12月で終了となった AWS IoT 1-Click をきっかけに、IoT ボタンデバイスについて、自身がIoTボタンと共に歩んだ歴史と登壇を振り返ってみた、温故知新の内容。(詩的な内容になったので)今後はSORACOM FluxなりWio BG770Aを使ってみたいとの意気込み。

12/17 : M5StickC PLUS・SORACOM・Alexaでゴミ捨て忘れを防止する : ソラコム三国 (mick)

Alexa(Amazon Echo)を IoT システムから呼び出したかったのが背景。役立つ仕組みとして、ゴミ捨て忘れを防止するソリューションを作ったのですが、構築を開始できたのがアドベントカレンダーの締め切り直前で、少し大変だったというコメント。

12/18 : SORACOMで送る充実のラーメンライフ : ソラコム井出 (takao)

もはやライフワークといっても過言ではないくらいラーメンが好き。そこで検索の手間を何とかしたかった(なんと “方法3” からが、技術チャレンジです!)。GPSマルチユニット SORACOM Edition による位置測位とSORACOM Fluxの組み合わせ例として(一見複雑ではありますが)見ていただきたい。今後はGPS測位が難しい地下でもいけるようにしたいという意気込み。

12/19 : 【世界初】Wio BG770AをSeeed社員に教えてもらってチョットワカル気になってみた【発売記念】 : 上田さん

他のブログでも紹介されていた、12月のSORACOM UG 東海 での Wio BG770A ファーストタッチのイベントレポート。遠くは九州からも参加いただき、参加者のほとんどが開発環境も準備されているなど、熱量の高いイベントだったことを伝えたかったとコメント。

12/20 : SORACOM meets UIFlow2 〜ビジュアルプログラミングでもSORACOMを使いたい!〜 : ソラコム岡田 (hisaya)

ビジュアルプログラミング環境「UIFlow 2.0」でもセルラー通信を(ほぼ)ノーコードでできるところを紹介。現状では初期設定は長い実装が必要で、同じことを行えるようにする「カスタムブロック」(流用できるパーツ)も作ったので、UIFlow 2.0 でも是非 SORACOM を使ってみてほしいというメッセージ。

12/21 : ちょっと便利かも? SORACOM Flux のちょい足し小技集 : ソラコム内田 (jet)

SORACOM Fluxで「こんなことができれば」というレシピ集を紹介する内容。工夫次第で実装できることがあることに注目してもらえると嬉しい。(この中で実装されると助かる機能があれば #ソラコムサンタでお知らせいただきたい!)

12/22 : ソラカメ通知のWebhookを利用してモーション検知結果を解析してkintoneに保管してみた : ゆきひとさん

ソラカメkintone を連携できるということにチャレンジしてみた。今回は接続部分に AWS Lambda を利用したが、ソラコム松井(moto)の12/9の記事を見ると、SORACOM Flux でも実現できそうなことがわかったので、今後チャレンジしてみたい。

12/23 : iSIM, BG773A-GL, eDRX, HLCom : ソラコム今井 (factory)

LTE-M における IP ネットワークのレイヤでそれがどういう挙動に見えるかを試してみました。省電力通信をどのように実現するのか、また、どのように実装したら効果的なのか、そのための基礎情報としてみなさまのLTE-M案件のお役に立てたら嬉しい。

12/23 : きみにとどけサンタもBeam : おおつきさん

IoTデバイスにおけるバッテリや暗号化の課題を解決するため、クラウドアダプタサービス「SORACOM Funnel」による SIM に紐づいた認証・暗号化の利便性と実用例を紹介しました。SORACOM は仕事で利用したことがあるのですが、SIMカード直結で利用できるのはとても便利です。

12/24: SORACOM LTE-M Button powered by AWS の移行手続きが必要らしいので移行の申請をしてみた(申請〆切 2025/1/31)【SORACOM】 : 豊田さん

1/31に移行手続きが終了となる「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」について、「ブログを書くぞ!」というモチベーションを基に、移行作業をしようという試みで書いたブログ。自身を奮い立たせることにもアウトプットが使えるという事もお伝えできたと思う。

12/24 : SORACOM UG Explorerに参加して楽しかったことだけを書き出してみた : 福井さん

2024年11月開催の UG 全国大会「SORACOM UG Explorer 2024」に参加した時の楽しさを言語化。コミュニティ運営という視点でも興味深く、いろいろな方に共有するための参加レポートを書いた。今度はテックブログに挑戦したい。

12/25 : 2000回以上も押された IoT ボタン「”心が今、変わった” ボタン」 その裏側 : max

2024年7月開催の年次カンファレンス「SORACOM Discovery 2024」で披露した、ボタン型デバイスの裏舞台を紹介する目的。FreeRTOS という組み込み向け OS の採用理由や、無人運用に向けた工夫を共有。

12/25 : SORACOM MVC 2024を賜りました : 尾崎さん

UG への貢献者「SORACOM MVC」を受賞したことで、周囲や自身の変わったこと、また広島という地域でも関係作りができたことを紹介したかった。今後も UG 開催やアウトプットを頑張っていきたい。

まとめとSORACOM UG の最新情報

多くのコメントをお寄せいただき、本当にうれしく思います。また今年(2025年)のアドベントカレンダーも開催する予定です。その時には是非投稿いただきたいと願っています!

SORACOM UG はオンライン、そして現地開催といろいろ行っています。近日では、2/1にSORACOM UG Hiroshima(広島)が現地で開催予定です。

また、最新情報は以下で発信しています。

お近くの地域などでご興味があれば、是非ご参加ください。お待ちしています!

― ソラコム松下 (Max) ※ mixi2 はじめました!

投稿 総勢31名の執筆陣!SORACOM アドベントカレンダー 2024とソラコムサンタの振り返りSORACOM公式ブログ に最初に表示されました。

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