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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第71回

野生のウミガメやホタルの大群に簡単に出会える場所

海好きが感動する「ボホール島」に家族で行くべき5つの理由

2024年11月06日 07時00分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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●理由2 野生のイルカたちが群れでやってくる

 バリカサグ海域保護区へ向かう途中では、イルカが見られるスポットにも停泊。一緒には泳げませんが、何匹ものイルカが群れをなして泳いでる姿が観察できます。

イルカの群れも見れちゃいます

●理由3 シュノーケリングでイワシのトルネードが見られる

 またボートではなく、岩礁からエントリーできる「Napaling Reef」では、イワシの魚群が作り出すトルネードがみられます。ここは足が着くエリアも広く、シュノーケリングマスクをつけて海中を覗けば、それだけで海物語なみの魚群が目の前を通っていきます。ウミガメもそうですが、海中に潜る必要はないので、泳ぎが達者ではない子どもでもラフジャケットをつけてじゅうぶん楽しめると思います。

岩礁からアクセスできる「Napaling Reef」

水中メガネをつけて海中を覗けば、そこにはイワシのトルネードが!

●理由4 絶滅危惧種の小さくてかわいいメガネザルと出会える

 陸上では、絶滅危惧種に指定されている世界最小のメガネザル「ターシャ」の見学ができます。ボホール島を中心に生息しており、「ターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー」という施設で保護されています。

「ターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー」で保護されているメガネザルのターシャ

 ターシャは手のひらサイズでめちゃくちゃ小さいんです。日常ではなかなか見つけられませんが、監視員が毎朝、施設内のターシャを探し出してくれるので、監視員の案内について行くと、ジャングルのなかに潜んでいるターシャを見られます。

いた! 監視員さんについて行けば出会えます

 ターシャは繊細な性格なので、触るのはもちろん大きな声やカメラのストロボも厳禁。ストレスを与えると、木から落ちて死んでしまうこともあるとのこと。静かに見るだけですが、撮影などもオーケーなので、絶滅危惧種をしっかりと観察できます。

木に隠れてこちらをみているターシャ

施設に展示されていた骨格標本。自分の手と比較してみました

●理由5 ホタルの群れが圧倒的、もはや感動しかない

 ホタル鑑賞もボホール島の魅力のひとつ。日本では"ホタル鑑賞"と聞くと夏のシーズンだけで、しかも(自然環境の悪化などから)見ることができても数匹程度といった印象ですが、ボホール島のホタル鑑賞はそんなレベルではありません。

 まずボホール島のホタル鑑賞に特定のシーズンはなく、1年を通して体験できます。またその数も多く、マングローブ林にホタルがたくさん集まり、クリスマスツリーのイルミネーションかと思うくらい飛び交っています。実はホタルをちゃんと見たのは初めてだったのですが、「こんなにもキレイなのか……!」と感動しました。

暗い中、揺れる船の上からの写真撮影はかなり難しくて全然撮れませんでしたが、数の多さはなんとなくご理解いただけるでしょうか……。当然ですが肉眼の方が何十倍もキレイでした!!

※写真はイメージです

ボートに乗ってホタル鑑賞へ

 ボホール島の蛍はロボック川とアバタン川に生息していて、それぞれ現地ツアーとしてリバークルーズを催行しています。ディナー付きのクルーズもあるので、ホタルを見ながら優雅なディナーがオススメです。

 このように、大人でも感動してしまうくらいの自然が、手軽に体験できるのがボホール島の魅力。海好きだけでなく、子供の自由研究の課題などにももってこいだと思うので、家族旅行を計画している人は、長期休みの旅先候補に、ボホール島を入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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