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OpenAI、ついに「ChatGPT」に検索機能 Chrome拡張機能も用意、グーグルと激しく火花

2024年11月01日 15時40分更新

文● @sumire_kon

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サービスの利用イメージ

 OpenAIは10月31日、「ChatGPT」に大幅に改善された検索機能「ChatGPT search」を導入したと発表した。ユーザーは最新のニュース、天気予報用法などをウェブ検索結果と共に、自然な会話形式で取得可能だ。

AP通信やフィナンシャル・タイムズなど、各国の主要メディアとも協力

 ChatGPT searchはユーザーの質問に対して、文脈を考慮した上で自動的にウェブ検索を実行。検索結果を提供する機能。常にウェブから最新情報を引き出せるため、ChatGPTのモデルの学習データに含まれない情報も扱うことができる。

 検索結果には情報源へのリンクが付属し、回答の真偽や詳細をユーザー自身で確認することも可能。AP通信、ロイター、フィナンシャル・タイムズなど各国のメディアと提携することで、各社が提供する最新情報も利用できる。また、ニュース、天気、株価、スポーツ、地図情報など、扱う内容に応じて適宜UIが変化することで、視認性を確保している点もポイントだ。

ニュース用のUI
天気予報用のUI
地図情報のUI

 11月1日現在、検索機能は有料のChatGPT PlusおよびTeam会員と、SearchGPTウェイトリストに登録したユーザーを対象に提供中。Enterprise版とEdu版のユーザーも今後数週間以内に、無料版ユーザーについては数ヵ月以内に展開を始めるという。

 対応環境はブラウザー版と、デスクトップおよびモバイル向けのChatGPTアプリ。また、デスクトップ版「Google Chrome」のユーザーは、専用の拡張機能をインストールすることで、デフォルト検索エンジンをChatGPT searchに変更することもできる。

 Chrome拡張についてはサム・アルトマンCEOが自身のXで「本当に良い」と述べるなど、かなりの自信作となっている様子。OpenAIはこれまでも、Chromeを提供するグーグルとは生成AI市場で競合関係にあったが、ChatGPT searchの登場により、今後は検索エンジン市場でも両社が激しい競争を繰り広げることになりそうだ。

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