特許庁の広報誌「とっきょ」Vol.62が完成! 今回のテーマは「知財が運ぶ ひと・モノ・未来」。これからの物流を支えるドローンとロボットを特集しました。
2024年10月29日 10時00分更新
特許庁は最新の知財トピックをわかりやすく紹介する広報誌「とっきょ」の最新号Vol.62の配布を開始した。
特集は「知財が運ぶ ひと・モノ・未来」。最新のテクノロジーを活用して、省人化・無人化を含む物流の最適化を果たす「スマート物流」。その実現には、知財が大きな役割を果たしている。全国的なドライバー不足や輸送力低下により発生する「物流2024年問題」という喫緊の社会課題に立ち向かう、知財経営の現場を取材した。
株式会社エアロネクストは、ドローン物流の新市場創出に挑んでいる。特許を取得しているドローンの重心制御技術の開発と、ビジネススキームの構築の両面を推進するその取り組みについて話を聞いた。また、物流現場向けソリューションを提供するラピュタロボティックス株式会社にも取材。複数ロボットの群制御技術を駆使し、倉庫業務の効率化を果たしたという。社会課題解決につながる技術開発を進める企業の知財戦略とは一体どのようなものなのか…?
▼「スマート物流」は知財がエンジンに! 「とっきょ Vol.62」はこちらから読むことができます
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html
ほかにも、さまざまな知財や制度の活用事例が登場。
FSX株式会社は東京・国立を拠点にレンタルおしぼりや関連事業を展開。現社長の藤波克之氏は、おしぼりの高付加価値化に取り組み、抗ウイルス・抗菌の特許技術を用いたブランド「VB」を開発。コロナ禍のニーズを捉え躍進を遂げると、その技術をエイジングケアにも広げ、海外展開の加速も見据えている。令和5年度の知財功労賞(特許庁長官表彰)を受賞したその歩みをコミック形式で紹介。
知財で福島の新しい時代を切り開く事業に迫る「ふくしまイノベーション企業ファイル」では、只見町を舞台に、独自技術を生かした酒造りを続ける合同会社ねっかを特集。日本酒を海外輸出する際に品質劣化を防ぐ技術で特許を取得し、豊かな田園風景を次世代に残そうと奮闘している。
さらに、耳をふさがずに高音質の音楽を楽しめるヘッドホン「nwm ONE」、ゲームでありながら睡眠管理アプリでもある「Pokēmon Sleep」など、さまざまな事例が登場。これらの事例紹介を通じて、知財制度の社会課題解決へのつながりを伝えている。
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