【Industry Alpha × 山梨県】Industry Alphaが第三者視点カメラを用いたAMRの実証実験を実施
Industry Alpha株式会社
Industry AlphaがTRY!YAMANASHI!事業に採択され、AMR(自律走行ロボット)と画像認識技術を組み合わせた最先端ソリューションを工場内で試験運用
本事業の背景
Industry AlphaではAMR(自律走行ロボット)や最適化最適化などのソリューションを活用し、製造業・物流業のスマート化に貢献してまいりました。日本各地で労働人口の減少が懸念される中、工場・倉庫の自動化のニーズは日に日に高まっております。山梨県でも基幹産業である製造業の労働力確保が将来的に不安視されており、今回のIndustry Alphaと山梨県のマッチングに至りました。
山梨県では最先端技術やサービスを有するスターアップ企業等に伴走し、山梨県全域を対象にした実証実験を全面的にサポートする「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」を実施しており、本年が第6期目となります。今回、応募総数39社の中からIndustry Alphaを含めた4社が採択され、山梨県をテストベッドとした実証実験を行うこととなりました。
実証実験の内容
「第三者視点カメラを用いたAMRの制御」がテーマとなっており、以前よりAMRを導入させていただいております甲府市内の工場にて実証実験を実施します。工場や倉庫に設置したカメラにて作業員を検知し、作業員の有無によってAMRの挙動を変化させることで、より安全かつ効率的な自動化を実現します。
AMRを用いた搬送の自動化において、作業員との安全な共存は必要不可欠です。AMRにはセンサーが搭載されており障害物を検知し、飛び出しなどにも対応することができます。しかし、壁や柱の反対側などは死角になってしまい、四つ角でAMRと作業員が鉢合わせてお見合い状態になってしまうなどの課題は残存していました。
Industry Alphaでは工場や倉庫の壁や天井に設置されたカメラ及び画像認識技術を用い、AMRと作業員の鉢合わせリスクがあるような狭路や四つ角に作業員がいるかを確認し、いない場合にのみAMRの当該エリアへの侵入を許可するといったソフトウェアを開発しました。本実証実験においてはこちらのソフトウェアを用い、狭路の作業員の有無を事前に検知することで、より安全なオペレーションを実装できることを検証します。
今後の展望
Industry AlphaのAMR及びFMS(運行制御システム)の最大の特徴の1つが接続性です。工場・倉庫内の様々な機器やシステムと連携し包括的な自動化に貢献します。カメラとの連携もその一例であり、工場や倉庫内の既設のカメラ情報の活用等も積極的に行ってまいります。また、カメラのみならず火災報知器やプレス機・溶接機など様々な設備からの情報を活用し、AMRなどのロボットを制御することで、真のスマート工場・スマート倉庫を実現してまいります。
会社概要
Industry Alpha株式会社は工場・倉庫のスマート化のパートナーとして様々なソリューションを開発・導入するスタートアップです。磁気テープ等のガイドを必要としない自律走行ロボット(AMR)に強みを持ち、ハードウェア・ソフトウェア両面での独自設計・内製によって、大手製造・物流企業から高い評価を受けています。中でも低床型AMRのKagheloは、500kg可搬と1000kg可搬の2モデルを展開しており、薄さ(500kg可搬モデルで185mm)と重量可搬を両立した機体性能やカスタマイズ性で注目を浴び、数々の産業用製品比較サイトの無人搬送車部門で1位を獲得しています。Industry Alphaは最先端技術を実用化し、スマート工場・スマート倉庫を実現することで、日本の製造・物流業に貢献します。
<企業概要>
本社所在地:東京都板橋区小豆沢2丁目30−2 1F
開発拠点所在地:愛知県名古屋市守山区桜坂四丁目201番地 クリエイション・コア名古屋110号室
代表者:代表取締役 渡辺 琢実
主要製品:自律走行ロボット(AMR)、周辺ソフトウェア、その他自動化ソリューション
Webサイト:https://www.industryalpha.net/