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孫悟空らしい戦闘アクションがとにかくカッコいい! UE5による美麗グラフィックにも注目

『黒神話:悟空』はほかの死にゲーと比べて難易度はどう? クリア後レビュー【ネタバレなし】

2024年08月31日 16時00分更新

文● いちえもん 編集●八尋/ASCII

ポイント③:美麗なグラフィックで描写された、西遊記の後日談

 冒頭でも述べたが、『黒神話:悟空』は「西遊記」がベースになっている。ただ西遊記そのものをゲーム化したのではなく、「西遊記の後日談」を独自の解釈で描いているのが本作だ。

 本作の主人公は、孫悟空にそっくりな「天命人」。とある事情で封印された孫悟空を復活させるべく、天命人は「六根」と呼ばれる6つの霊宝を集める旅に出る。  

 ゲームの目的はシンプルだが、ストーリーについては西遊記の知識がある程度求められる。ゲーム内では西遊記のあらすじ説明がないので、ストーリーをより深く楽しみたい人は、事前に西遊記をチェックしておくといいだろう。

開幕序盤にて、天界の武神たちと張り合う孫悟空(本物)。オープニングからクライマックスレベルの展開に

顕聖二郎真君との戦い後、孫悟空は花果山の頂上に封印されてしまう。猿爺によれば、孫悟空を復活させるには各地に散らばった6つの霊宝(六根)が必要だという

孫悟空に瓜二つの天命人が主人公

 特筆すべきは、次世代のゲームエンジン「Unreal Enging 5」を採用していること。『黒神話:悟空』が発表された際、一番話題になったのは実写と見間違えるほどのグラフィックスだ。

 自然の描写や陰影のライティング(照明)、オブジェクトの質感、水面の映り込みなどがリアルで、芸術の域に達していると感じた。レイトレーシングをオンにすればより美しく、よりリアルなゲーム体験が可能だ。

 本作には、プレイヤーの想像を超えた神秘的な美しさが秘められている。中国神話ならではの壮大な世界を疑似体験できるのは実に素晴らしいことだ。さすがはUnreal Enging 5といったところ。

戦いをしばし忘れ、美しく彩られたフィールドを隅々まで探索するという楽しみ方もアリだ

迫力満点のカットシーンも見どころだ

 美麗なグラフィックスで描写された『黒神話:悟空』。壮大な中国神話の世界を探索するだけでも十分な満足感が得られる。また、作中のカットシーンはアクション映画並みのクオリティなので、西遊記を知らなくても夢中になれるはずだ。「次世代のグラフィックスを鑑賞したい」というきっかけで、『黒神話:悟空』をプレイしてみるのもいいだろう。

まとめ:ちょうどいい難易度と壮大なビジュアルが魅力の良作!

 筆者は50時間前後で『黒神話:悟空』をクリアした。メインストーリーの進行に加えて、サイドクエストや経験値稼ぎ、装備の回収などの寄り道、ボス戦のトライ&エラーも含まれている。

 当初は10時間程度のボリュームだと思っていたが、50時間以上も遊んでいたなんて驚きしかなかった。本作のプレイボリュームはかなり高めなので、休日の一本にふさわしいだろう(徹夜にはご注意を)。

メインストーリーだけでなくサイドクエストも多数用意されている。クリア報酬がかなりおいしいので、積極的に寄り道してみよう

 『黒神話:悟空』は、西遊記を題材にした世界観をはじめ、ちょうどいい難易度設定や孫悟空になりきれる戦闘システム、そして心を奪われるグラフィックスが特徴の良作だった。ソウルライク系ゲームとは一味違う面白さが印象的で、多くのプレイヤーを虜にすること間違いなしだ。次世代のゲームを堪能したい人は、ぜひ『黒神話:悟空』をプレイしてほしい。

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