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孫悟空らしい戦闘アクションがとにかくカッコいい! UE5による美麗グラフィックにも注目

『黒神話:悟空』はほかの死にゲーと比べて難易度はどう? クリア後レビュー【ネタバレなし】

2024年08月31日 16時00分更新

文● いちえもん 編集●八尋/ASCII

ポイント②:孫悟空になりきれる戦闘システムが面白い

 『黒神話:悟空』をプレイして印象に残っているのが、孫悟空になりきれる戦闘システムだ。

「ウキャーっ!!」と雄たけびをあげながら棍棒を振り回す様は、筆者が思い描いていた孫悟空そのものだった。西遊記を題材にしたゲームは数あれど、ここまでカッコいい孫悟空を拝めるのはおそらく本作ならではだ。

孫悟空らしい戦闘アクションがとにかくカッコいい!

 主人公が扱う武器には、特徴が異なる3つの型がある。複数の型を状況に応じて切り替えながら、敵のHPを削っていくのが基本的な戦い方だ。

孫悟空といえば棍(如意棒も含む)。棍術の型は、強烈な一打を叩き出す型、敵を突き刺す型、伸びた如意棒の上に登り、勢いをつけて振り下ろす型の3つだ

 攻撃や回避、ジャンプ、ダッシュで消耗するスタミナ(体力)をチェックしつつ、適切なタイミングで攻撃するのはソウルライク系らしくもある。

 ただ、孫悟空のカッコよさを体感してもらいたいからか、本作は戦闘の爽快感を重視しているように感じた。重攻撃が決まった瞬間がとにかく気持ちいいのだ。

軽攻撃やチャージなどで「棍勢」のゲージを溜めていく。棍勢を消費することで高火力の重攻撃を発動できるようになる。重攻撃を食らった敵は一瞬怯むため、形成逆転が狙えるようになっているのだ

 気持ちいいといえば、敵の攻撃が当たる寸前で行う「ジャスト回避(瞬身)」も当てはまるだろう。ジャスト回避が成功すれば攻撃力が一定時間増すため、カウンター的な攻撃ができるのだ。

 敵の攻撃が当たる瞬間に回避をするのは少々難しいものだが、運よく成功したら不思議とうれしくなる。人によっては、ジャスト回避成功の「ヒュイン」という音が病みつきになるかもしれない。

本作には「瞬身」と呼ばれるジャスト回避が実装されている。回避した直後に主人公の残像(黄色の円)が残っていたら回避成功となる

 また、魔法的存在である「法術」がかなり便利だった。敵の動きを一時的に封じる術や自身の分身を複数召喚する術など、いざというときに役立つものばかり。とくに「分身」は孫悟空の定番というべき術なので、戦闘中に発動した際は思わず「おぉーっ!」と感嘆の声を出してしまった。

個人的に強いと感じた法術は「定身術」。一時的に敵を拘束し、連続攻撃でHPをゴリゴリ削る戦法が強い。定身術には何度お世話になったことか……

 そのほか、敵の技を瞬間的に利用できる術や、撃破済みのボスに変身できる術もある。ボス戦で一気にケリをつけたいときに役立つ。このように戦闘をサポートしてくれる術が豊富なので、アクションが苦手な人でも攻略できるかもしれない。

倒した敵の技を瞬間的に発動できる術

一定時間、撃破済みのボスに変身できる。変身時のHPは主人公のHPとは別なので、身代わりのような感覚で使うのもアリだ

 『黒神話:悟空』の戦闘システムには、孫悟空になりきって戦う面白さと気持ちよさ、そして爽快感が詰まっている。バトルそのものの面白さに加えて、カッコいい孫悟空(厳密には孫悟空にそっくりなキャラクターだが)になりきれるのも本作の粋な部分といえるだろう。

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