孫悟空らしい戦闘アクションがとにかくカッコいい! UE5による美麗グラフィックにも注目
『黒神話:悟空』はほかの死にゲーと比べて難易度はどう? クリア後レビュー【ネタバレなし】
ポイント②:孫悟空になりきれる戦闘システムが面白い
『黒神話:悟空』をプレイして印象に残っているのが、孫悟空になりきれる戦闘システムだ。
「ウキャーっ!!」と雄たけびをあげながら棍棒を振り回す様は、筆者が思い描いていた孫悟空そのものだった。西遊記を題材にしたゲームは数あれど、ここまでカッコいい孫悟空を拝めるのはおそらく本作ならではだ。
主人公が扱う武器には、特徴が異なる3つの型がある。複数の型を状況に応じて切り替えながら、敵のHPを削っていくのが基本的な戦い方だ。
攻撃や回避、ジャンプ、ダッシュで消耗するスタミナ(体力)をチェックしつつ、適切なタイミングで攻撃するのはソウルライク系らしくもある。
ただ、孫悟空のカッコよさを体感してもらいたいからか、本作は戦闘の爽快感を重視しているように感じた。重攻撃が決まった瞬間がとにかく気持ちいいのだ。
気持ちいいといえば、敵の攻撃が当たる寸前で行う「ジャスト回避(瞬身)」も当てはまるだろう。ジャスト回避が成功すれば攻撃力が一定時間増すため、カウンター的な攻撃ができるのだ。
敵の攻撃が当たる瞬間に回避をするのは少々難しいものだが、運よく成功したら不思議とうれしくなる。人によっては、ジャスト回避成功の「ヒュイン」という音が病みつきになるかもしれない。
また、魔法的存在である「法術」がかなり便利だった。敵の動きを一時的に封じる術や自身の分身を複数召喚する術など、いざというときに役立つものばかり。とくに「分身」は孫悟空の定番というべき術なので、戦闘中に発動した際は思わず「おぉーっ!」と感嘆の声を出してしまった。
そのほか、敵の技を瞬間的に利用できる術や、撃破済みのボスに変身できる術もある。ボス戦で一気にケリをつけたいときに役立つ。このように戦闘をサポートしてくれる術が豊富なので、アクションが苦手な人でも攻略できるかもしれない。
『黒神話:悟空』の戦闘システムには、孫悟空になりきって戦う面白さと気持ちよさ、そして爽快感が詰まっている。バトルそのものの面白さに加えて、カッコいい孫悟空(厳密には孫悟空にそっくりなキャラクターだが)になりきれるのも本作の粋な部分といえるだろう。
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