Mapbox、高度なマップ視覚化と気象サービス向けに強化されたラスターデータのサポートを開始
マップボックス・ジャパン合同会社
*当報道資料は、2024年8月19日(現地時間)にMapbox Inc.が発表したプレスリリースの抄訳の一部をもとにしています。
位置情報技術の世界的リーダーであるMapboxは、気象状況の可視化から独自の衛星画像や航空写真にいたるまで、ラスターデータの効率的な処理、スタイル設定、配信を可能にする「Mapbox Tiling Service(以下、MTS)」の新機能を発表しました。気象データの一般的なフォーマットであるNetCDFやGRIB形式を含む高精度ラスターデータの処理が可能となったことで、視覚的に魅力的な天気図を作成できます。また、気象データを扱う機関は、新しいラスター・パーティクル・アニメーション手法を使用して、天気の振る舞いを予測し、エンドユーザーに具体的で正確な情報を提供し、意思決定を支援します。
■ラスター・パーティクル・アニメーション
MTSの新しい機能では、デジタルマップにデータドリブンのパーティクル・アニメーションを追加できるようになりました。これは、風、波、海流の強さや方向など、複数の属性を含むデータに最適な視覚化手法です。パーティクル・アニメーションは、データが長い間隔で送られてきたときに、天候がどのように変化するかを補間、予測し、エンドユーザーが天候パターンを直感的に理解できるようにします。パーティクル・アニメーション用のMapboxソリューションは、ズームや地図を移動してもパーティクルが持続されるため、マップのパフォーマンスを向上させます。また、Webおよびモバイルアプリ内で使用することも可能です。
■ラスターデータのサポートを合理化
MTSは、空間データのためのエンドツーエンドの処理、タイル化、ホスティングサービスを提供するオールインワンのソリューションです。ラスターおよびベクターデータの単一の技術スタックおよびパイプラインとしてMapboxを利用している企業は、保守が難しく高価な処理システムを独自で構築する代わりに、製品を差別化させる開発に社内リソースを集中させることができます。
■きめ細かなタイルセットのカスタマイズ
MTSには、開発をしやすくするカスタマイズされたタイルセット「レシピ」を作成する機能も含まれています。レシピは、データをタイルに処理する方法をMTSに指示するルールを設定し、簡略化、ズームレベルの範囲、ジオメトリの結合、属性の操作など、タイル生成の決定を細かく制御できるようにします。この柔軟性により、企業は他のタイルソリューションよりもラスターデータをさらに高度に制御することができます。
■ZeroSixZero Expedition Map MakerのAnthony Goddard氏のコメント
データ処理パイプラインを自社でホスティングすることは、煩雑で障害が発生しやすく、開発、ホスティング、監視、メンテナンスに多大な時間とリソースを必要とします。MTSのラスターサポートにより、独自のツールを構築・管理する手間をかけずに必要なすべての制御を行うことができます。これにより、ホスティングコストを削減し、パイプラインのトラブルシューティングではなく、ユーザー向けの機能開発に時間を費やすことが可能になりました。
■Mapbox Imagery Product ManagerのAlistair Millerのコメント
Mapboxは、有名な気象情報プロバイダーと複数提携し、正確でタイムリーな気象情報への便利なアクセスを提供しています。これにより、公共の安全と情報提供を確保しながら、開発コストと時間を削減することができます。ラスターデータに対するMTSのサポート拡大により、お客様はエンドユーザーにパフォーマンスの高い視覚化を提供できるようになります。
■Mapboxについて
Mapboxはあらゆる場所で人、荷物、車両のナビゲーションを可能にするツール一式を企業に提供する地図と位置情報のリーディングプラットフォームです。導入のしやすさ、拡張性の高さ、UI/UXを最大化する豊かな表現力といった特長から、400万人以上の開発者とFortune 500社の40%がMapboxのアプリケーション、データ、SDK、APIを利用して、カスタマイズされた没入感のある体験を創り出しています。