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ネットで「ヒヤっとした話」を集めよう 第40回

X(Twitter)頼りの情報収集はもう限界?

インプレゾンビよ静まれ! 災害時の情報収集にヒヤリ、を通り越して失望……

2024年08月20日 18時00分更新

文● せきゅラボ

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デマどころか金銭被害に遭うことも

 さらに言うなら、インプレ稼ぎ、インプレゾンビの投稿に含まれるリンクを踏むことで、フィッシングサイトへ誘導されてしまう事例も報告されています。

 「災害についての情報を得るためには個人情報を入力せよ!」という手口ですね。こうしたフィッシング詐欺を阻止するには、「ウェブアドバイザー」など不審なURLを検知・シャットアウトするサービスが有効なのは言うまでもありません。

 災害時にはソースのしっかりした投稿を見極め、確実な情報を得ることを心掛けたいものです。

 今回の投稿者さんも、災害時のXの惨状に失望したことは仕方ないことかもしれません。しかし有事の際にリアルタイムで得られる情報はとても貴重なものです。SNSだけに注目するのではなく、さまざまなメディアから確かな情報を得ることで、機敏に立ち回っていただきたいものです。

X(Twitter)の害悪ポストに騙されないためには

 本文中にサンスクリット文字などをNGワードにする対策がありましたが、ほかにもchromeブラウザでインプレゾンビ系の投稿を表示させないようにする拡張機能なども存在します。残念ながらシステム改善は期待薄ですので、ユーザー側で工夫する必要があります。

 一方、フィッシング対策はURLをタップしないことに尽きます。この御時勢、無料で美味い話にたどり着けることなどありません。怪しいWebサイトへ連れて行かれて個人情報を入力させられた挙句、金銭被害に遭ったり、さらなるフィッシング詐欺に遭うのがオチです。

 転ばぬ先の杖を求めるならセキュリティ対策製品の導入が吉です。前述したマカフィーの「ウェブアドバイザー」などは、怪しいURLをタップした瞬間に警告ページを一枚挟んでくれます。頭を冷やすのにちょうど良いでしょう。

 なお、「怪しいURLが付いているつぶやきは翻訳調の下手な日本語だから判別は簡単だよ」などと思い込むのは危険です。すでにフィッシングメールは真偽の区別が難しくなっています。生成AIなどの利用もあって日々進歩(?)しているのです。

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