Stable Diffusion入門 from Thailand 第20回
話題の画像生成AI「FLUX.1」をStable Diffusion用の「WebUI Forge」で動かす(高速化も試してみました)
2024年08月18日 17時00分更新
メモリーに関するパラメーター
高度なメモリー管理が特徴のStable Diffusion WebUI Forgeには、画面上部にメモリーに関するいくつかのパラメーターが並んでいるので解説しておこう。
これらのパラメーターを適切に調整することで、各自のハードウェア環境に最適化した設定を見つけることができる。ここでの目標は、利用可能なGPUメモリを最大限に活用しつつ、システムの安定性を保つということになるだろう。
「Swap Method」は、GPUメモリーとCPUメモリー間でモデルの一部をどのように移動するかを指定する。
「Queue」を選ぶとモデルの層を一つずつ順番にGPUに読み込んで処理する。安定しているがやや遅い可能性がある。
一方「ASYNC」を選ぶとGPUでの計算処理と、メモリーからGPUに次の層を読み込む作業を同時処理することで速度が向上するが、タイミングによってはメモリー不足になる可能性がある。
「Swap Location」はモデルの一部を一時的に保存する場所を指定する。
「CPU」を選ぶと、通常のシステムメモリー(RAM)を使用する。多くのシステムで利用可能だが、GPUとのデータ転送が遅い可能性がある。
「Shared」を選ぶとGPUとCPUで共有されるメモリーを使用する。データ転送は高速になるが、すべてのシステムでサポートされているわけではない。
「GPU Weights」はGPUメモリーに直接ロードするモデルの量を指定する。
この値を大きくすると処理速度が向上するが、大きな画像の生成には制限がかかる可能性がある。一方少なくすると大きな画像の生成が可能になるが、処理速度が低下する可能性があるという。
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