Made by ZOZOでブランドのインクルーシブウェア生産を支援「キヤスク with ZOZO」8月10日に提供開始
株式会社コワードローブ
~ 着やすさと自分好みのサイズやスタイルで、障がい当事者を含めたすべての人がファッションを楽しめる世界を目指す ~
ファッションEC「ZOZOTOWN」(https://zozo.jp/)を運営する株式会社ZOZO(本社:千葉県千葉市 代表取締役社長兼CEO:澤田 宏太郎 以下、ZOZO)と服のお直しサービス「キヤスク」(https://kiyasuku.com/)を運営する株式会社コワードローブ(本社:千葉県習志野市 代表取締役CEO:前田 哲平 以下、コワードローブ)は、ZOZOが展開する生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を通じて、ファッションブランドがZOZOTOWN上でインクルーシブウェアを受注販売できるサービス「キヤスク with ZOZO」を8月10日(土)に開始します。また、サービス開始に伴い「キヤスク with ZOZO」で展開するアイテムの第一弾として、車椅子ユーザーの悩みに応えるインクルーシブウェアをZOZOTOWN上で販売します。
インクルーシブウェアとは、障がいの有無や体型の違い、性別などに関係なく、誰もが便利に使える「インクルーシブデザイン」の考え方を取り入れた服です。厚生労働省の調査(※1)によると、日本の障がい当事者の総数(推計値)は1,164.6万人とされ、国民の約9.3%に相当します。障がい当事者は、障がいの種類や程度により一人ひとり異なるファッションの悩みを抱えており、毎日着る服を選ぶ際には「着やすさ」を優先せざるを得ず、その結果として服の選択肢が限られてしまっています。
そのような悩みを解決するため、ZOZOの生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」と、障がいや病気のある人への服のお直しオンラインサービスを提供する「キヤスク」が協業し、ファッションブランドに向けたインクルーシブウェアの受注生産「キヤスク with ZOZO」を立ち上げました。
ZOZOは、サステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」を掲げ、コワードローブは「着たい服を着る日常を、すべての人に。」をスローガンに掲げています。「キヤスク with ZOZO」に共感いただけるファッションブランドと共にインクルーシブウェアの輪を広げていくことで、障がい当事者を含めたすべての人がファッションを楽しめる世界を実現してまいります。
※1 厚生労働省 令和4年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)
<キヤスク with ZOZOの3つのポイント>
1.服のお直しサービス「キヤスク」の知見を活かした障がい当事者を含めた全ての人が着やすいデザイン
800人を超える当事者へヒアリングをおこない、延べ300人以上の障がいや病気のある人に既製服のOne to Oneのお直しサービスを提供している「キヤスク」の知見を活かし、障がい当事者の服の悩みに応えるインクルーシブウェアを開発しています。
第一弾として、車椅子ユーザーの悩みに応えるパンツを開発しました。足に障がいがあっても着脱しやすくするために「腰から裾」または「腰から膝」まで開閉できるファスナーをパンツの両脇に取り付けています。さらに、「床ずれ」が発生しにくいように、体重により圧迫される部分の皮膚が傷つくのを防ぐため、臀部には縫い目を作らない設計にしました。
今後も障がい当事者の様々な服の悩みに応える、機能性とデザイン性をあわせ持ったインクルーシブウェアを開発していく予定です。
2.Made by ZOZOの仕組みを活かした受注生産方式での販売
「Made by ZOZO」は、ZOZOTOWNでの受注後に最低1着から生産し、最短10日(※2)で発送することができる生産支援プラットフォームです。デジタルでサプライチェーンを一気通貫し、異なるデザインの商品を同時に生産可能にします。これにより「販売してから作る」受注生産方式を実現し、ファッションブランドは在庫リスクゼロで多様な商品を提供できます。
従来、ファッションブランドは障がい当事者一人ひとりのニーズに応えるためにはサイズや仕様など様々な種類の在庫を持つ必要がありましたが、「キヤスク with ZOZO」を利用し、あらかじめ複数のインクルーシブウェアのデザインを用意することで、商品の在庫を持つことなく販売をおこなうことができます。また、豊富な色展開を揃えることができるため、障がい当事者にとっても「自分好み」の服を選べるメリットがあります。
※2 「キヤスク with ZOZO」のアイテムは、ZOZOTOWNで受注後、最短14日で発送。
3.マルチサイズ対応により、最大56サイズ展開で販売が可能
「マルチサイズ」とは、お客様がZOZOTOWN上で身長・体重を選択するだけで、豊富なサイズ展開の中から体型にあったサイズのアイテムを購入できるサービスです。ファッションブランドは縦と横で異なるサイズの商品を生産することができるため、最大56サイズの商品展開が可能です。障がい当事者など一人ひとりにあった、着やすいサイズのアイテムを提供することができます。
<「キヤスク with ZOZO」アイテムの販売について>
■ブランド名:キヤスク with ZOZO
■販売開始日時:2024年8月10日(土)正午
■ブランドURL:https://zozo.jp/brand/kiyasukuwithzozo/
■販売アイテムについて(一部):
(左から)
商品名:座っても立ってもかっこいい!車いすでも動きやすい魔法のデニムチェアーパンツ。サイドのファスナーで着替えがラクラク、ペットボトルから作られた地球にやさしい素材でできています(両開き4分)
価格:14,980円(税込)
商品名:座っても立ってもかっこいい!車いすでも動きやすい魔法のチェアーパンツ。サイドのファスナーで着替えがラクラク(両開き9分)
価格:11,980円(税込)
<Made by ZOZOについて>
「Made by ZOZO」は、ファッションブランドの在庫リスクゼロを目指すZOZOの生産支援プラットフォームです。商品の企画・設計から調達、生産、物流、販売までサプライチェーンをデジタルで一気通貫しており、異なるデザインの商品を同時並行で生産可能にするZOZO独自のシステムで、お客様からZOZOTOWN上で注文を受け付けた後に最低1着から生産をおこない、商品を受注してから最短10日で発送します。「作ってから販売する」から「販売してから作る」をテクノロジーの力で実現することで、ブランド様は在庫リスクゼロ(※)、すなわち過剰在庫による売れ残りリスクゼロで販売でき、商品のバリエーションを豊富に揃えることが可能です。ブランド様とともに、テクノロジーの力でファッション業界の仕組みをサステナブルなものにアップデートしてまいります。
※適正量生産の場合やお客様都合による返品が発生した場合を除く
<服のお直しサービス「キヤスク」について>
障害・病気・怪我など様々な理由で、自分の好みよりも「着やすいかどうか」を優先して毎日着る服を選ばざるを得ない人が、自分の身体の不自由に合わせて、「自分の好みで選んだ既製服を着やすくする」お直しを、気軽に、気やすく依頼できるオンラインサービス。「着たい服を着る日常を、すべての人に。」をスローガンに、身体の不自由の有無に関係なくすべての人が全く同じように、着たい服を着て心豊かに毎日を過ごせる社会の実現を目指して、2022年3月にサービスを開始しました。
URL:https://kiyasuku.com/