サービス10周年を迎えた
人気“宇宙忍者”アクションのモバイル版が登場
スマートフォンの性能が機種によって大きく異なるのは周知の通りだ。スマホでゲームをプレイする人も一昔前に比べればずいぶん増えた印象だが、新作スマホゲームは高品質化が著しく、リッチなタイトルを快適にプレイするにはそれなりのスペックが必要になる。
一方、実際に最新スマートフォンでゲームをプレイした場合、どの程度のフレームレート(1秒あたりの画面描画回数。多ければ多いほど映像がなめらかになる)が出るか、よく分かっていないという人も多いのではないだろうか。画像だけ綺麗でもフレームレートが低いとカクカクになってしまうのだ。
本連載では、実際にスマホゲームのプレイ時のフレームレートを計測し、最新スマートフォンにおける人気ゲームの快適さの度合いをチェックする。今回は検証用に、日本での普及率が高いiPhoneシリーズの最上位機種「iPhone 15 Pro Max」を用意した。
検証するゲームは、2月にiOS版をローンチした「Warframe」だ。武装した強化外骨格「Warframe」を身に着けた「テンノ」と呼ばれるキャラクターを操作し、様々な装備を活用しながらミッションをクリアしていくという、宇宙忍者アクションシューター。
モバイル版がローンチされたことで、PC、PlayStation、Xbox、Nintendo Switch、モバイルでのクロスプラットフォームプレイに対応したことも特徴だ。iPhoneの最上位機種で、どれほど快適にプレイできるかは注目だろう。
「iPhone 15 Pro Max」を使用し、モバイルゲームのフレームレート計測アプリ「GameBench」でゲームの動作を確認してみた。なお、計測時のゲームバージョンは1.0.5。ゲーム中のミッションをプレイした際のフレームレートを計測している。
本作ではゲームの解像度やフレームレートなど、負荷に関わる設定を個別に変更できる。ここでは画質プリセットを最高設定にした上で、最大フレームレートを「60Hz」、GPUパーティクル画質を「高」とした。
計測では平均フレームレートが54fpsと比較的快適ではあるものの、十分な快適さの指標である平均60fps付近よりはやや低いフレームレートを記録した。一方、CPU使用率は80.25%、GPU使用率は54.16%と、特にGPUにはそこまで高い負荷がかかっていないため、アプリ側の最適化次第でよりフレームレートが伸びていきそうな印象がある。
フレームレートの安定性は79%で、3Dグラフィックスのアクションタイトルであることもあり、シーンによって負荷が上下しやすいようだ。
スマートフォンで本格的なアクションシューターをプレイしたいユーザー、クロスプラットフォームでプレイ可能なゲームを探しているユーザーにはオススメできる「Warframe」だが、現時点のグラフィックスは画面解像度やエフェクトなども含め、かなり抑えめに調整されているようで、iPhone 15 Pro Maxの画面で見ても少し粗さが目立つ。
一方でフレームレートは伸び悩んでいるわけだが、おそらく現時点では、高性能なモバイル端末のスペックを十分に活かし切れていないのだろう。今後の最適化次第でより快適になっていくことに期待したい。
なお、iOS版はA12 Bionicチップ以降の端末(iPhone XR、第8世代iPadなど)にしか対応していないため、要求性能のハードル自体も高いことに注意したい。
先に述べた通り、リッチなグラフィックスを採用したスマホゲームは年々増加している傾向がある。現行端末ではゲームの動作が重い、もっと快適にゲームをプレイしたいという人は、一度自分のスマートフォンの状態を確認してみるのもいいのかもしれない。
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