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いまPCが絶好調! AI PC新時代に各メーカーにインタビュー

日本HP編

今後の3年で、全PCの半分がAI PCになる? 「いまは限定的だが、選択肢を広げるために前向きに投入していく」

市川(ASCII)

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現物は初公開? 発表されたばかりの機種も体験

左:HP OmniBook X 14
右:HP OmniBook Ultra 14 AI PC

 インタビュー中には販売中の「HP OmniBook X 14」に加え、発表直後の「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」の実機も体験できた。

 HP OmniBook Ultra 14 AI PCに関しては、メディアに現物を見せるのは初めてということだ。

 日本HPは今後個人向けパソコンを「Omni」シリーズのブランドで統一していくそうだ。5月に発表されたHP OmniBook X 14はまさにその第一号モデルとなる。そして、現状ではHP OmniBook Ultra 14 AI PCがOmniシリーズの最上位モデルとなる。

 “あらゆるニーズでつかえる”というのが個人向けPCの今後の姿であるという考えのもと、ハイブリットワークを超えた、Omni(すべて)でユーザーに応えていく意味合いで、リブランディングをしたということだ。

HP AI Helixロゴ

 またHP OmniBook X 14から刻印されるようになった「HP AI Helixロゴ」にも注目だ。これは、40TOPS以上のNPUを積んだPCにつけられる特別なロゴとなる。

 スペックに関してだが、Snapdragon X採用のHP OmniBook X 14は45TOPSで、高いAI性能とともに、バッテリーで26時間駆動するのが大きな特徴。他社にはない、英字キーボードを採用したところも差別化できるポイントだ。

 HP OmniBook X 14について同社は、個人向けに販売しているが、特にフリーランスなどをターゲットとしているようだ。なので、テクノロジーを使ってとにかく生産性を上げたいといった人たちに触ってほしいと話していた。

 今回、触らせてもらったセラミックホワイトのモデルはツルツルとした質感でまるで陶器のようだった。

 担当者によると特殊な加工をしていて、引っかき傷や指紋などにも強い塗装になっているそう。“白だから汚れる”を覆すようなモデルになっているので、白いノートPCが欲しいユーザーにはオススメかもしれない。

HP OmniBook Ultra 14 AI PC

 一方、HP OmniBook Ultra 14 AI PCはHP、AMDとの共同開発によって、なんと55TOPSのNPU性能を発揮するAI PCになっているそう。通常のRyzen AI 300シリーズでは50TOPSが上限だ。

 スピードやパフォーマンスに加えて、カメラ性能も非常に高い。HP OmniBook X 14は500万画素なのに対して、HP OmniBook Ultra 14 AI PCは900万画素のカメラを搭載している。その上、AIをつかったカメラ補正機能も利用できる。

 さらにセキュリティに関しても「HP Wolf Security」や生体認証を備えているので、ハイブリットワークを強く意識したモデルになっているという。

 プレミアムモデル「Spectre」シリーズを踏襲し、背面の角にインターフェースが備えられているのもポイント。外部ディスプレーにつなぐときなどに便利な配置になっているのではないだろうか?

時代ごとに最適なPCを提供する日本HPという企業

 コロナ禍を経て、ハイブリットワークへと時代が変わる以前から、HPは個人向けであっても仕事で安心してつかえるということに目を向けていた企業だと思う。

 個人向けPCであっても、生体認証であったり、CPUとGPUをつかってカメラ補正機能などを提供していたのがそのいい例だ。コロナ禍を経てユーザーがパソコンに求めるニーズは変化している。例えば、マイク性能を意識するユーザーは以前はとても少なかった。HPでは買収したPolyのテクノロジーを活用することによって、音響面やノイズキャンセル技術などを強化している。

 松浦氏はインタビュー内でいち早くユーザーに最先端のものに触れてほしいという想いからAMD Ryzen AI搭載のノートPCを発表していると語っていた。

 「パーソナルコンピューターからパーソナルコンパニオンへ」というメッセージも印象的だった。多様なニーズに応えられる充実したラインアップを提供したいと考えるHP。ノートPCの新時代に入った2024年以降もきっと多くのユーザーのニーズに合わせた製品を市場に投入してくれるはずだ。

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