4/DALL-E3で基本の絵作り
前後のキャラの立ち位置の整合性なども考えて1コマずつ生成するので、特にこういう日常シーンが大変でした。1コマ目はポン出しで上手くいかなかったので、おばあさんとおじいさんと背景全て別で生成したものを合成してます。3コマ目も、おじいさんと手前の手は別のAI絵を切り張りしました。
この作業が全ページ終わったのは水曜の朝。作業時間は13Pで約1日です。
自分のギャグ漫画はAI絵との親和性が高く、むしろAIっぽい絵であればあるほど面白みが増す傾向があるので、もうここで完成でいいのでは?と思いましたが、「AI実験」でただポン出し切り張り絵を並べた漫画作ってもな…という事で、ここから更にSDXLで画風を整えていきます。
5/CN-anytest_v4-margedを使い、i2iで画風を整える
おじいさんの外見+白黒化のプロンプトを固定し、元絵をSDXLコントロールネッ「トCN-anytest_v4-marged」に入れ、コマごとにi2iしていきます。そのコマごとにシチュエーションプロンプトを作って補強しないとブレますが、ちょっと補強するだけで、このようにほぼ元絵のまま画風だけ変更してくれます。ガチャもほぼいりません。大体3枚生成してその中から選んだり、良いところだけ切り抜いて他と合成したり。
CN-anytest_v4-margedやi2iの数値は絵によって適時変更しています。CN-anytest_v4-margedのWeightは0.5~0.9、i2iのDenoising strengthは0.5~0.9くらいで生成しました。
6/破綻やキャラ外見を加筆、仕上げして完成
今回ちょっと面倒だったのが、キャラの基本トーンです。
DALL-E3では着物の色の統一が難しい&特有のモアレのような模様が入るため、クリスタで前処理をしないと綺麗にならないのですが、時間がなかったので飛ばしてしまい、後から手動で貼るはめになりました。今回特に時間もなかったので結構ヌケも多いと思います。この辺を丁寧にやるには、やはり時間と人力が必要になってきますね。
昼から始めて、他の用事もあったので離席しつつ、水曜夜には完成しました。SDXLでの画風調整&仕上げにかかった作業は、13Pで計4~6時間くらいです。
これにて原稿作業は終了です。
(次ページ:生成AIに漫画を評価してもらう)