「ControlNet」など画像生成AIツールの研究開発で知られる研究者、lllyasviel(イリヤスフィール)氏は7月9日、イラストが完成するまでの過程を生成できる「Stable Diffusion」ベースの画像生成AIツール「Paints-Undo(ペイントアンドゥ)」を発表、GitHubに公開した。
公開直後から特に日本では大きな反響を呼び、「タイムラプス動画を捏造できるのでは?」と一部で"炎上"とも言える状況になった。だが、本当にそんな簡単にタイムラプス動画が生成できるのだろうか。さっそく試してみることにする。
なお、Paints-Undoについての技術的な詳細は新清士さんの連載記事や、抹茶もなかさんの解説記事(Zenn)を参考にしてほしい。
VRAMは最小でも10~12.5GB程度
それではインストールしていくが、その前にスペックの確認だ。
Paints-Undoは24GBのVRAMを乗せた「NVIDIA RTX 4090」および「3090Ti」で動作確認されている。lllyasviel氏によると「16GBのVRAMでも動作するかもしれないが8GBでは動作しない」「理論上の最小VRAM要件は10~12.5GB程度」とのことだ。
筆者の環境は「NVIDIA RTX 4070(12GB VRAM)」である。果たして動くだろうか、ドキドキ……。
インストールは、いつものようにGitHubからレポジトリーをクローンし、仮想環境を作成して各種モジュールをpipでインストールしていけばいい。
CUDAのバージョンなどで何度か失敗したが、Claude 3.5 Sonnet君にエラーメッセージを読ませることですべて解決できた。いい時代だ。
インストールが完了したらブラウザーで「http://localhost:7860」にアクセス。Paints-UndoのUIが無事表示された。

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