LCDパネル+ARGB LEDファン+冷却性能重視の設計がウリ
猛暑日でも高負荷ゲームをしたいなら高性能の水冷CPUクーラーを選ぼう、「MPG CORELIQUID D360」徹底テスト
見た目で選んで大丈夫! MPG CORELIQUID D360はMEGゆずりの高性能
猛暑が予想される2024年夏だが、MPG CORELIQUID D360は高い冷却性能を実現しつつ見た目にこだわるユーザーを満足させてくれる製品だろう。流行りの何でも表示できるLCDパネルに、「硬派」な最上位MEG CORELIQUID S360ゆずりのヘッドデザインという組み合わせだ。MEG CORELIQUID S360のシックでLCD付きの外観に惹かれつつも、ARGB LEDファンを組み合わせたかった方なら……MPG CORELIQUID D360がまさにその願いを叶えてくれる製品と言える。
なお、そのファンだが、MPG CORELIQUID D360がMSI TORX FAN 4.0なのに対し、MEG CORELIQUID S360は「MEG SILENT GALE P12」なのでキャラクターが異なる。具体的に言うとMEG SILENT GALE P12は静音性も追求したファンで風量に関して言えば56.2cfmとなる。一方、MPG CORELIQUID D360のMSI TORX FAN 4.0は77.4cfmなので、PWM:100%回転時で比べれば、MEG CORELIQUID S360のMEG SILENT GALE P12より動作音が大きい。
ただ、MPG CORELIQUID D360でもファンが100%回転になるのは「ゲームモード」プリセット時の場合でCPU温度が70℃を超えた時だ。温度推移グラフのとおり、Blender Benchmark以外でPWM:100%回転域になるシーンは少ない。とくにCPU定格のパワーリミット設定ならCPU温度が抑えられる分、回転数も抑えられて「このくらいだよな」という一般的な簡易水冷CPUクーラーの動作音レベルに落ち着く。それにゲーム中ならビデオカード・ファンの動作音のほうが大きいことも多い。
こうしたことから、MPG CORELIQUID D360は、LCDパネル+ARGB LEDファン+冷却性能重視の設計がウリ。最上位MEG CORELIQUID S360は、LCDパネル+冷却性能重視の設計+静音性がウリだ。このうち、静音性についてはファン回転数制御やパワーリミット設定など、ユーザー側でチューニングできるため、ハイエンドユーザーの多くはMPG CORELIQUID D360でカバーできるだろう。ARGB LEDファンを諦めても至高の性能、とくに超高負荷でガンガン使いながらも静かであってほしいという方は、価格もひとつ上になるがMEG CORELIQUID S360を目指してほしい。
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