グローバル版にFeliCaを乗せてコストを抑えた
「OPPO Reno11 A」
オウガ・ジャパンからOPPOブランドのスマートフォン「Reno11 A」が登場しました。前モデル「Reno9 A」からの後継機で、日本向けにローカライズされたカスタムモデルとなります。「Reno+数字+A」というモデル名も日本固有のものです。
ところがこのReno11 Aは、グローバルで販売中の「Reno 11 F 5G」をベースにFeliCaや5Gバンドを変えた、同型モデルのようです。日本のOPPOのウェブページを見ると、以下の写真が表示されています。
こちらは海外サイトのReno11 F 5G。構図も本体デザインもほぼ同じことがわかります。
日本ではコーラルパープルとダークグリーンの2色展開。グローバルではオーシャンブルーも加わる3色展開です。試しに両モデルのコーラルパープルを並べてみました。同じですね。ただしよく見てみると、Reno11 Aのほうはカメラの横にFeliCaマークが見えます。このあたり、しっかり写真を入れ替えているのはさすがです。日本市場を重視していることがわかるでしょう。
このようにページに掲載される写真の構図が似ているだけならまだしも、ページの構成全体もほぼ同じにそろえているのは「OPPOの同じ(類似)型番のモデルなら、どの国のサイトを見ても同様の情報が見える」というグローバル統一フォーマットにしているからかもしれません。
たとえばカメラの説明を見ると、写真は入れ替えていながらも構図は同じ。ちゃんと日本のページはFeliCaマークがちらりと見えるReno11 Aを使っています。
両者のスペックは本体サイズもほかの性能も同一です。グローバルモデルにFeliCaを搭載して日本仕上げにするだけならば、ハードウェアの開発コストも抑えられます。その結果として日本向けの端末価格も抑えられ、日本のユーザーにはメリットがあるのです。前モデルのReno9 Aは日本独自のハード設計だったのですが、そのためスペックに不満が出る設計になってしまったのかもしれません。
ただし、Reno11 Aはストレージが128GB、Reno11 F 5Gは256GBという違いがあります。このあたりはコストの差が出て仕方ないところでしょう。また、Reno11 Aのバンドがn1/n3/n28/n41/n77/n78と、グローバルモデルより少ないことは残念。日本向けにするならばn79を追加してほしかったとも思います。
とはいえ、OPPOブランドの手頃な端末を今年も出してくれたことはありがたいですね。そろそろ「Find」シリーズのカメラフォンや折りたたみモデルなど、あっと驚かせてくれる端末を日本に投入することを期待しましょう。
この連載の記事
-
第725回
スマホ
この冬一番の注目スマホ、超薄型折りたたみの「心系天下W25」がサムスンから登場 -
第724回
スマホ
駅名ごとGalaxy! クアラルンプールの「Samsung Galaxy駅」がスゴすぎた! -
第723回
スマホ
レトロデザインが可愛すぎる!? Nokiaケータイ風リュックの良さを知ってほしい! -
第722回
スマホ
iPhone 16発売直後の深セン、中国でも中古買い取りショップと転売が盛況 -
第721回
スマホ
日本と変わらぬ熱気がスゴイ! 中国・深セン版「ポタフェス」に行った -
第720回
スマホ
USBケーブルや電源プラグに4G内蔵も! 進化するモバイルルーターたち -
第719回
スマホ
ドイツでも人気のシャオミのスマホ、ライカカメラで注目を高める -
第718回
スマホ
毎月の無料ギフトが楽しみなドンキのSIM「マジモバ」を契約してみた -
第717回
スマホ
ファーウェイの新型EV「LUXEED」はスマート化でよりモバイルとクルマは密接な関係に -
第716回
スマホ
ディスプレー展示会で見てわかった最近のスマホの背面が美しい理由 -
第715回
スマホ
シャオミから大ヒット商品が登場! 4倍の値段で取引されるポータブルプリンター - この連載の一覧へ