高音質なダウンロード配信でかつて脚光を浴びたHDtracks
HDtracksは、ダウンロード販売時代には高品質音源の販売先として日本でも人気があったがストリーミング時代に入り、あまり表に出てこなくなっていた。HDtracksの共同設立者であるデビッド・チェスキー(David Chesky)氏は、ニュースリリースで次のように語っている。
「HDtracksのストリーミング・サービスを立ち上げたいと以前から考えていました。ユーザーはPCM/FLACかMQAのどちらかのフォーマットを選ぶことができ、自宅でも外出先でも高解像度のオーディオ・ストリーミングが保証されます」
Lenbrook Media Groupの最高戦略責任者であるジョン・バンクス(John Banks)氏は次のように語っている。
「私たちの業界は目の肥えた音楽ファンに選択肢を提供する一方で、技術革新によってデジタル音楽配信を発展させることによって築かれてきました。私たち自身がオーディオファンである以上、自分たちが聴く音楽の品質に情熱を注ぐ何百万人もの世界中のオーディオファンのためにサービスを実現することはエキサイティングなことです」
これをLenbrook Media Groupの副社長兼GMであるマイク・ジバラ(Mike Jbara)氏が補足する。同氏はMQA LabsのCEOだった人物だ。
「(HDtracksの創設者である)ノーマンとデイビッドはLenbrookにとって完璧なパートナーです。彼らのハイエンド・オーディオに対する経験と理解は唯一無二であり、彼らの品質と革新の歴史がそれを物語っています。私たちは彼らとともに事業を始める準備ができており、音楽ファンはきっと気に入ることでしょう」
Lenbrook Media Groupではこのサービスはあらゆるプラットフォームで利用できるとしている。モバイル向けの独自アプリケーションを提供するだけでなく、世界有数のハイエンド・オーディオのエコシステム、アプリ、ブランドに導入される予定だとしている。
なおこのニュースは、今週書いたもう1本の記事と合わせて読んでほしい。そちらでは、これまでMQA推進の軸であったストリーミングサービス「TIDAL」MQA配信を停止したことについて触れている。
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