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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第257回

話題のガラケー風テンキー付き折りたたみスマホを使う かけ放題付き格安SIMとの相性は良し

2024年06月09日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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慣れが必要だが、ケータイ的なキー入力は可能

 物理キーを使ったケータイ的な文字入力は可能だ。ただし、少々慣れが必要となる。全角など文字種切替は物理ボタンでできるのだが、文字入力時のみの動作で、状態によっては違うアプリが立ち上がることもあるからだ。

Mode1 RETRO II

ケータイ風の文字入力も可能。そのときは画面にキーボードが表示されない。なにかの拍子で画面にキーボードが表示してしまうこともある。そのときは、キーボードのアイコンの下側に三角矢印がついたアイコンをタッチすると下にひっこむ

 また、画面上にキーボードが表示されることもあり、こうした事態になっても慌てずに元に戻してキー入力を続けるのには慣れが必要。ボタンの押し方によってはアプリが終了したり、意図せずに切り替わったりすることもある。慌ててホームボタンや終話ボタンを連打すると、裏でアプリが実行され続けてしまうこともあり、余計に混乱する。

 入力時に画面にキーボードが出た場合は画面上のキーボードのアイコンをタッチすれば最小化して引っ込める。反対にまた物理ボタン入力時にキーボードアイコンをタッチすれば、画面上にもキーボードを表示できる。

 そして、SMSのアプリやLINEなどを使うとき、メッセージを入れたあとの送信ボタンに相当する物理ボタンがない(画面をタッチすればいいだけだが)。ちなみに物理ボタン利用時に改行を入力する際は「OK」ボタンを押す。

Mode1 RETRO II

LINEももちろん使えるが、物理キーで入力はできるものの、送信ボタンは画面をタッチする必要がある

 説明書にこれらのことについて詳しく書いておらず、実際に操作したり、ネットを検索したりして、大体わかってきた次第だ。本機独特の操作になる物理ボタンによる入力については、もう少し説明が欲しかったところだ。

スマホに慣れない人はシンプルホームで
通話とSMSだけ使うのがよさそう

 もし、現時点でスマートフォンを使っていない人が、3Gケータイからの移行として本機を考えているのなら、正直言ってオススメはしにくい。従来型ケータイ自体は、LTE対応タイプが普通に販売されているからだ。

 LINEを使いたい、昔からのキャリアメールを「メール持ち運び」に変更して、キャリアフリーで使いたいといった、スマートフォンでしか不可能なことのために移行を検討しているのなら、周囲がサポートできるiPhoneなどにしたほうがいいだろう。物理キー入力に対応したことによる本機独自の操作性は、スマートフォンに慣れた人でも混乱する。誰も助けられないということになりかねないからだ。

 そして、3.5型という画面は小さい。写真や動画の表示で、特にシニア層には辛いだろう。スマートフォンの操作に慣れておらず、今後も積極的に慣れようとしない人であれば、本機の設定アプリから極めてシンプルなホーム画面「シンプルホーム」に切り替えて、通話とSMSのみという状況で使うのがよさそうだ。

Mode1 RETRO II

シンプルホームは設定アプリでオンにする

マニア的には貴重な物理2枚SIM対応もうれしい
通話に便利なのは間違いない

 一方で、Mode1 RETRO IIは、マニアがノスタルジック的に使うのなら非常に面白いスマートフォンだとも思っている。

 なぜなら、通話がしやすいのはもちろんのこと、物理2枚SIMの貴重な機種でもあり、LTEだけの対応(5G非対応)にはなるもののテザリング機としてモバイルルーター風の使い方も可能だ。パフォーマンスも明らかなローエンドではないため、そのほかの用途でも現在のところ普通に利用できる。

 買いやすい価格で、比較的コンパクト。折りたためば誤操作の恐れも少ない。カバンに放り込んでおく予備機として、おもしろい1台となるかもしれない。

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