AcerがLunar Lake搭載PCを披露、日本市場ではアジアとは違う販売戦略で存在感を示すと社長が語る
2024年06月08日 14時00分更新
もはやAcerは、PCブランド・PCの会社ではない
日本での存在感を示すためにアジア市場とは違う販売戦略を進める
Acerは今回のCOMPUTEXにあわせて、本社にてメディア向けのグループインタビューも開催。Acer アジア・パシフィック社長のAndrew Hou氏は「多くの国で市場シェアが50%以上に達している」とアジア・パシフィック地域での堅調さをアピール。とくにゲーミング市場では同社が冠スポンサーとして開催しているeスポーツ大会「Predator League」の貢献が大きいとのこと。
回を追うごとに参加地域や人数、そして観戦者もふえており、ゲーミングブランドの「Predator」の認知度を後押していているというわけだ。
またAcerは「Acerpure」というブランドで家電市場にも進出しており、日本でも空気清浄機の「Acerpure Cool」やエアサーキュレーターの「Acerpure Cozy」などをリリースしている。このAcerpureも好調で、2024年の第1四半期では、前年比139%の成長とのこと。5月にはインド市場にも進出し、さらなる飛躍を目指しているという。
Hou氏は「アジアではもはやAcerは、PCブランド・PCの会社ではない。より多様化し、よりライフスタイル向けた変化をしている。実際に第1四半期の収益はすでに30%がPC以外。それをさらに推し進めるため、社内の人たちに新しい会社を設立することを奨励し、サポートもしている」と話している。
アジア・パシフィックエリアでは、かなりのシェアや知名度となっているAcerだが、エリア内の他国と比べると、日本での展開はかなり後塵を拝していると言える状況。この件について記者からの質問をうけたHou氏は「東南アジアなどの新興市場は若い世代を多く抱えており、若い人は新しいことを知るのが大好きで、新しいブランドに耳を傾け、よりオープンマインドになる。そのため、適切なタイミングで市場に参入できれば、シェアを獲得できる」と分析。
一方日本市場については、「新興市場ではなく、古くから日本ブランドのPCが市場にあった」とし、アジア・パシフィックの中では、PCについてかなり成熟した特異性のある市場で、それが現在の日本市場におけるAcerの現状の要因と捉えている。
そのため新興市場へのアプローチではなく「日本市場向けの具体的なデザインを見つけようとしている。今のところは何も言えないが、日本でもっと存在感を示すために、何か違うことをしたいと考えている」と話していた。
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