Stable Diffusion入門 from Thailand 第15回
画像生成AI「Midjourney」の使い方 思いどおりの絵を出すための「パラメーター」まとめ【最新版】
2024年05月31日 10時00分更新
イメージに含めたくないものを指定する「-no」
「--no」パラメーターは、画像に含めたくないものを指示するパラメーター。カンマ区切りで複数指定できる。Stable Diffusionで言う「ネガティブプロンプト(Negative Prompt)」だろうか。
まずは以下のプロンプトで果物の詰め合わせを生成。
プロンプト:Assorted colorful fruits, arranged beautifully
どの画像にもキウィフルーツが入っているため「--no kiwi fruit」と入れてみよう。
プロンプト:Assorted colorful fruits, arranged beautifully --no kiwi fruit
見事にキウィフルーツだけなくなった。
画像生成を指定回数繰り返す「--repeat」または「--r」
「--repeat」「--r」は、同じプロンプトを複数回実行したい時に使う。例えば以下のプロンプトを入力すると4回連続、つまり20人の美少女を一気に生成できるのだ。
プロンプト:beautiful girl --r 4
実行すると「ほんとにそんなにたくさんやるの?」と確認画面が表示されるが、迷わず「Yes」をクリックしよう。
ただし、サブスクリプションプランによって最大リピート回数は異なる。「Basic」プランが4回、「Standard」プランが10回、「Pro」「Mega」プランになると同時に40回生成することが可能になる。
芸術性を高める「--stylize」または「--s」
スタイライズ(様式化)パラメーターは、構図や色合いなどの芸術性を高めるパラメーター。0〜1000(初期値は100)の整数を入力できる。
値が低いとプロンプトに近い画像が生成されるが芸術性は低くなり、高いと非常に芸術的な画像が生成されるがプロンプトとの関連性は低くなるという。
では実際に以下のプロンプトで試してみよう。
プロンプト:A cool woman driving a classic convertible car, with the wind in her hair and sunglasses on
まずはデフォルト(--sの値は100)で作成。すでに芸術性高いような気がするがこれで10段階の1つ目だ。
次に「--s 500」と追加してみる。
プロンプト:A cool woman driving a classic convertible car, with the wind in her hair and sunglasses on --s 500
かなり華やかになった気がする。芸術性が上がったというよりは単純に派手になった感じだ。
それでは最高レベルの「--s 1000」でも試してみよう。
プロンプト:A cool woman driving a classic convertible car, with the wind in her hair and sunglasses on --s 1000
正直「--s 500」とあまり変わらない気がする。
最後に「--s 0」でも試してみよう。
プロンプト:A cool woman driving a classic convertible car, with the wind in her hair and sunglasses on --s 0
これはこれでぜんぜんあり。個人的には「0〜200」周辺がいちばんいいと感じた。もちろん絵の内容(プロンプト)によって違ってくるだろう。
最初の4枚のばらつき具合を指定する「--chaos」または「--c」
カオス(混沌)パラメーターは、最初に生成する4枚の画像のばらつき具合を指定する。初期値は「0」で、「0−100」の範囲で設定できる。
では、下記のプロンプトで試してみよう。
プロンプト:A young man in a suit with a subtle expression, standing with a thoughtful gaze
パラメーター無しの場合、比較的統一感のある4枚の画像が表示された。
次に「--c 100」でやってみよう。
プロンプト:A young man in a suit with a subtle expression, standing with a thoughtful gaze --c 100
構図も年齢もバラバラな4人が現れた。
さすがに「100」だとバラけすぎなので「0〜50」あたりを狙うのがいいかもしれない。
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