Stable Diffusion入門 from Thailand 第15回
画像生成AI「Midjourney」の使い方 思いどおりの絵を出すための「パラメーター」まとめ【最新版】
2024年05月31日 10時00分更新
アスペクト比を変更する「--aspect」または「--ar」
アスペクト比の変更もできる。アスペクト比とは画像の幅と高さの比のこと。「7:4」や「4:3」のようにコロンで区切られた「横:縦」の2つの数字で表される。デフォルトは「1:1(正方形)」だ。
パラメーターは「--aspect ◯:◯」または「--ar ◯:◯」という形になる。
プロンプト:A stunning landscape of Hong Kong at sunset --ar 16:9
シード値を指定する「--seed」
次は「シード値」だ。シード値とは画像を生成するたびに設定される固有の番号。この値を使うことにより、本来はランダムな絵が生成されるところ、同じ絵が生成可能になる。
ただし、1枚の絵に1個のシード値が設定されるStable Diffusionと異なり、Midjourneyでは最初に生成される4枚の画像に対して1個のシード値が設定される。また、他のユーザーが生成した絵のシード値を取得することはできないといった制約がある。
それでは実際にシード値を取得し、同じ画像を生成できるか検証してみよう。まずは以下のプロンプトで画像を生成。
プロンプト:Japanese jubako box filled with assorted Western pastries,beautifully arranged
画面右上の「絵文字」アイコンをクリック。絵文字ウィンドウが開くので、envelope(封筒)で検索するか、封筒アイコンを探してクリックする。
すると、シード値が記載されたダイレクトメッセージが届くので値をコピー。
先ほどと同じプロンプトの最後に「--seed」パラメーターを入れて再び生成する。
プロンプト:Japanese jubako box filled with assorted Western pastries,beautifully arranged --seed 2864950472
見事にまったく同じ4枚のセットが生成された。ただし、その中から1枚のシード値を取得することはできない。
生成を途中で止める「--stop」
「--stop」は画像の生成を途中でストップするパラメーター。Stable Diffusionで言う「Clip Skip」に似た機能だ。
「10」〜「100」の値で設定するが、「100」だと最後まで描き上げてしまう。
では効果を試してみよう。まずは下記のプロンプトで普通に描画。
プロンプト:A ninja depicted in stained glass, with intricate details and vibrant colors
「ステンドガラスに描かれた忍者」といったプロンプトだが、ガラスの質感まできれいに描画されている。
では、stopパラメーターを「75」にして生成してみよう。なお、シード値を取得しなかったので図柄は異なるが、効果はわかるだろう。
プロンプト:A ninja depicted in stained glass, with intricate details and vibrant colors --stop 75
完成の少し前でストップしているため、ステンドガラスの質感はなくなっているが、これくらいのほうがシンプルでいいという判断もあるだろう。
さらに「50」に減らして試してみよう。
プロンプト:A ninja depicted in stained glass, with intricate details and vibrant colors --stop 50/p>
かなり原型を留めなくなったが、これはこれでなかなかかっこいいのではないだろうか。

この連載の記事
-
第35回
AI
ここがヤバい!「Nano Banana Pro」画像編集AIのステージを引き上げた6つの進化点 -
第34回
AI
無料で始める画像生成AI 人気モデルとツールまとめ【2025年11月最新版】 -
第33回
AI
初心者でも簡単!「Sora 2」で“プロ級動画”を作るコツ -
第32回
AI
【無料】動画生成AI「Wan2.2」の使い方 ComfyUI設定、簡単インストール方法まとめ -
第31回
AI
“残念じゃない美少女イラスト”ができた! お絵描きAIツール4選【アニメ絵にも対応】 -
第30回
AI
画像生成AI「Midjourney」動画生成のやり方は超簡単! -
第29回
AI
創作のプロセスを激変させる画像生成AI「Midjourney V7」の使い方 ドラフトモード、パーソナライズ機能に大注目 -
第28回
AI
ローカル動画生成AIの革命児「FramePack」の使い方 -
第27回
AI
【解説】Geminiの画像生成がすごい 無料で使えるうちに試してみて -
第26回
AI
人気の画像生成AIツール「ComfyUI」デスクトップアプリがめっちゃラク 初心者にオススメ -
第25回
AI
業界トップ級の画像生成AIツール「Recraft」 Adobeユーザーは体験する価値あり - この連載の一覧へ














