Sonova Consumer Hearing Japanは5月7日、完全ワイヤレスイヤホン「ACCENTUM True Wireless」を発表した。価格はオープンプライスで、店頭での販売価格は3万2800円程度になる見込み。発売は5月21日を予定している。
フラッグシップ機「MOMENTUM True Wireless 4」(MTW4)で培った機能をより手軽な価格で提供する製品。直径7mmの自社開発トランスデューサー(ドライバー)など、コアとなる部分を継承している。この振動板サイズとTrue Response Transducerは有線フラッグシップのIE 900も採用しているゼンハイザーの最適解である。
MTW4のように、aptX AdaptiveやaptX Losslessには対応しないが、全体的に欲しい機能は網羅している。セカンドラインと行っても侮れない充実した仕様だ。
バックボリュームはハウジングと一体化されており、フィット感を高める仕様。外観は人間工学の知見を取り入れた新しいものになっている。補聴器を手掛けるSonova(ソノヴァ)が持つ膨大な耳型データ、イヤホン開発に長けたSENHEISER(ゼンハイザー)の知識に基づき、リサーチ、独自ノウハウの反映、ユーザーテストを経て完成した次世代のデザインだとする。
全体シェイプの調節に加え、ノズル位置の調節などを実施。事前調査では76%が前世代のフラッグシップである「MOMENTUM True Wireless 3」(MTW3)よりも快適であるとし、74%がフィット感がいいと回答したという。この調査は全体の30%がアジア人であり、他社製品との比較でも快適性/安定感に優れるとしている。
見た目の部分もミニマル。コストと性能のバランスを重視したCXシリーズと比較して、耳に装着した際のでっぱりが控えめになっている。また、装着感の良さは遮音性のアップにつながり、ノイズキャンセル性能に対しても効果的だ。音質を損なわず、高いノイズキャンセル性能を出すというバランスにもこだわっている。また、CXシリーズより充電ケースが薄く、ポケットに入れても膨らみにくいのも特徴だという。
マイクは片耳2基×左右の合計4基を搭載。片耳利用も可能となっている。
バッテリー駆動時間は本体のみで8時間、ケース充電込みで28時間とMTW3と同程度。ワイヤレス充電にも対応し、リモートワーク時のオンライン会議や通話、動画視聴などマルチに使えるとする。
Bluetoothコーデックは、aptXに加え、ファームウェアのアップデートでLE AudioのLC3にも対応予定。LC3利用時は24bitでの伝送が可能になるという。また、MTW4同様、Auracastへの対応も予定されている。
マルチポイント接続にも対応。輸送にかかるエネルギーも減らせるコンパクトなパッケージを使用している。