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石川温のPCスマホニュース解説 第196回

F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理

2024年04月17日 07時00分更新

文● 石川温

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750台のレノボマシンがレースのデータを監視・処理

 レースをするサーキットは、例えば鈴鹿の場合、1周5km以上の長さにもなる。路面の周辺には28台のカメラが設置され、さらに無線で接続されたカメラが4〜8台、ピットウィールには3台、表彰台の前に2台など、あらゆるところにカメラが設置。マイクは147本となっている。

 また、F1では10チーム20台のマシンがレースを戦うが、1台につき最大9台のオンボードカメラが設置されており、100台近いオンボードカメラからの映像を集め、放送に使っている。

 サーキットの敷地内には38個のアンテナと、60キロ近い光ファイバー網が張り巡らされ、サーキットのサイドやオンボードカメラからの映像を流しているのだ。

 鈴鹿サーキットのピットには「トラックサイド・イベント・テクニカル・センター(ETC)」という映像やクルマから集められるデータをすべて集積する作業場が存在する。その中には、F1に技術協力をしているレノボのノートパソコンやディスプレー、サーバーやワークステーションなど750台の機材が並び、F1マシンやサーキットから集められる映像やデータを監視、処理などをしている。もちろん、スタッフが持っているスマートフォンはレノボグループのモトローラだ。

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