とはいえ、早い時期に本格的に規制されて消滅しそう!?
そもそもこうした商品を売っていいのだろうか。弁護士はこの問題を紹介するブログ記事において「『スマホを見つからないように隠し持つ』などの言葉や写真を使って公然と商品を販売する販売業者の行為は違法行為だ」とする。
具体的には広告法の「広告は真実かつ合法的であり、広告内容を健全な形で表現し、社会主義精神文明の建設と中華民族の優れた伝統文化の促進の要件に適合するものでなければならないと規定」する第3条と、「公の秩序を妨害し、または社会の善良な慣習に違反するものであってはいけない」とする第9条に違反するそうだ。なのでいずれは試験向けカンニンググッズのように公から姿を消すのかもしれない。
ちなみにバレないかと言えば、この商品が登場した早期の時点で洛陽の学校で教師が発見している。本気で隠し持つのではなく、あくまでジョークグッズとしてとらえるのがいいのかもしれない。
山谷剛史(やまやたけし)
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で、一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」、「中国のITは新型コロナウイルスにどのように反撃したのか? 中国式災害対策技術読本」(星海社新書)、「中国S級B級論 発展途上と最先端が混在する国」(さくら舎)などを執筆。最新著作は「移民時代の異国飯」(星海社新書、Amazon.co.jpへのリンク)
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