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成長するテスト自動化の市場をリードする国内メーカー

「手作業でいい」からトレンド変化 AIでテストを自動化するMagicPodの躍進

2024年04月12日 07時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 ソフトウェア開発の1/3の工数を占めるテストをAIで自動化するMagicPod。Webサービスやアプリのリリースサイクルが高速化したことで、市場トレンドはこの数年で大きく変化し、導入は一気に加速しているという。同社の伊藤望CEOにサービス概要とそのメリットについて聞いた。

MagicPod 伊藤望CEO

大注目のテスト自動化 成長加速でユーザーは500社超え

 ソフトウェアのテストは、開発工程のうち実に1/3を費やすと言われている。当然、同じ手作業のテストを毎回行なうのは手間とコストがかかりすぎる。この課題を解決するのが、今回紹介するテスト自動化ツールのMagicPodになる。

 テスト自動化のツールは従来からあったが、大きな課題はエンジニアによるコーディングや環境構築が必要という点だ。その点、MagicPodのメリットはノーコードでテスト手順を作成できるということ。動画を見れば一目瞭然だが、AIがアプリの画面から項目を自動抽出してくれるので、あとは項目を選んでいくだけで読みやすい日本語のスクリプトが完成する。UIに変更があった場合も、AIが自動追従。MagicPodの場合、モバイルアプリも、ブラウザも、1つで完結できるため、教育コストも抑えられる。

AIがスクリプト作成を手助けする

 MagicPod CEOの伊藤望氏は、過去に携わった開発プロジェクトでテストの自動化を成功させた体験から、2012年にMagicPodの前身となるTRIDENTを立ち上げた。当初はOSSのテスト自動化ツールであるSelenium導入やコンサルを行なっていたが、機械学習のテクノロジーが実用化フェーズを迎えた2017年にMagicPodをリリースした。

 「リリース当初はあまり反響もなく、営業しても『手作業でいいです』と言われてました(笑)」(伊藤氏)というMagicPodだが、リリースサイクルが高速化したことに加え、クラウドにコストをかける企業が増えてきたことで、導入は加速。現在はWebサービスやSaaS事業者を中心に、すでに500社を超えるユーザーが導入しているという。専門のQA・テストエンジニアのみならず、非エンジニアも手軽にテストをできるようになり、まさに「ソフトウェアテストの民主化」を実現している。

ノーコード派だけではなく、コード派も巻き込みたい

 ソフトウェア開発の拡大とともに、グローバルでもテスト自動化の市場は急速に拡大している。Custom Market Insightsの調査によると、テスト自動化の市場規模は年16%の成長を遂げ、2022年の3.3兆円から2023年には7.8兆円になるという。特にテストのプロセスは文化に依存しないので、MagicPodのような日本発製品のグローバル展開も目に見えるという。

 こうした中、国内のテスト自動化ツールは、大手のSIerのほか、独立系のAutifyや外資系のmablなどが市場を構成する。こうした中、MagicPodの強みは、テスト自動化ツールの書籍を刊行したり、OSSのコントリビューターだったり、テスト自動化の分野に長けたエキスパートが開発を手がけていることだ。単にノーコードで作れるだけでなく、スクリプトの共通化やデータを変えながらのデータ駆動型テスト、条件分岐や変数、待ち処理などによるテストの柔軟な変更など、エキスパートの知見が活かされた機能を数多く搭載する。

 また、開発者向けのツールということで、コミュニティやユーザーボイスを重視。「口コミやコミュニティ経由での導入は多いです」とのこと。ブログを書いたらパーカーがもらえるキャンペーンを展開したり、テストエンジニア用のSlack絵文字をリリースしたり、開発者に向けた施策や情報発信には余念がない。今後はQAやテストの分野を超え、より開発プロジェクト全般にテスト自動化の認知を拡げて行きたいという。

 今後の進化の方向性としては、ノーコードとコードのハイブリッドツールにしていくことだ。「今もコードを書いてテストしている人が半分を占めています。われわれはノーコードでほとんどカバーできると思っていますが、コード派の人もうまく巻き込んでいきたい」と伊藤氏は語る。MagicPodはWebサイト・モバイルアプリテストともに3万9800円/月~(年契約)となっている。

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