4月1日からNTTドコモが開始した「ahamo ポイ活」。SNSを見ると、賛否両論分かれているようですが、得か損かの判断は比較的簡単そうではあります。というわけで、詳しく見ていきましょう。
「ahamo ポイ活」の加入には
月100GB使える「ahamo大盛り」ユーザーであることが必要
まず、「ahamo ポイ活」の特徴は「ahamo大盛り」ユーザーが追加できる「オプション」という点。
つまり、ノーマルの「ahamo」(20GB、月2970円)だけではダメで、「大盛りオプション」(80GB、月1980円)を追加していることが必要。いきなりグッと絞られましたね。ここにさらに「ポイ活オプション」(月2200円)を加える必要があります。3点セットで月7150円です。
d払いでの支払いでポイント還元率アップ
当面は10%アップで損益分岐点は2万2000円分の買い物
この状態で、「d払い」を利用して支払いをすると、ポイント還元率がアップします。ノーマルでは3%アップ、「dカードGOLD」で支払っていると5%アップに。さらに当面(終了時期未定)はキャンペーンで10%アップ! なお、ポイント還元の上限はいずれの場合でも4000ポイントです。
つまり、2200ポイントを得るのが損得の境界ですから、10%アップのキャンペーン中は2万2000円分の買い物が必要(上限まで得るには4万円分)。この金額をどう判断するかは、ユーザー次第でしょうが、すでに決済手段のメインがd払いになっている人以外では結構大変かもしれません。
「ペイトク」のPayPayと比べて、使える場所が少なめ!?
ただ、Amazon.co.jpではd払いでの支払いが可能
なお、ライバルのソフトバンク「ペイトク」はPayPayの利用が条件ですので、d払いと比べて使える場所が多く、Yahoo!ショッピングというPayPayを使った買い物でオトクになることが多い(ポイントアップやクーポンが頻繁に用意される)ECサイトもあるので、ちょっとワケが違ってきます。ただ、d払いはAmazon.co.jpでの支払いにも使えるので、Amazonのヘビーユーザーなら非現実的な額とは言えないかもしれません。
ただし、キャンペーン終了後は、(現在公表されている条件がそのまま適用されると)dカード GOLDユーザーでも、それぞれ4万4400円/8万円、非ユーザーだと約7万3000円/約13万3000円になってしまい、「ちょっとそれは無理」感があります。
と考えると、「ahamo ポイ活」はまずはキャンペーン期間中での利用が前提。その先のことは、またあらためて考えようとなります(キャンペーン終了後の条件に満足が行かなければ「ポイ活オプション」は外せばいいのです)。
「ahamo ポイ活」のために「大盛りオプション」の追加は
やや現実味が薄いのでは!?
あと、「ahamo ポイ活」に入るために「大盛りオプション」を追加するのはやや現実味が薄いですね(すでに20GBでは足らなくなっていて、困っている人はともかく)。確かに、MAXの4000ポイントを得られれば、100GBが実質2750円、ノーマルのahamoより安くなる計算ですが、そのために毎月懸命にd払いで買い物をするのは本末転倒な感じがします。
月100GBの「ahamo大盛り」を必要としていて、すでにd払いを決済のメインで使っている、もしくはAmazon.co.jpなどでd払いを使った多額の買い物をする予定がある、という人ならオトクな場面は発生するものの、その条件に当てはまる人は必ずしも多くなさそう!? ハードル高めの印象は拭えない新プランのように感じました。