このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

シャオミのネットワークカメラ「C500 Pro」で猫見守り用途のみのレビューをする

2024年04月05日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

◆家を数日空けるときにはすぐに見られる留守番機能がいい

 通知が来た映像を見たいときは「留守番」機能へ。「見返す」機能と違い、特定の動きがあったときの映像だけをリストアップできるのが便利。「ペットが検知された」ものだけをこうして表示してくれるのだ。

 ただし、「留守番」で見られるのは各映像の冒頭10秒だけ。あくまでもすぐに通知があったときの様子を確認するためのものなので、猫の様子をきちんと確認したいときは「見返す」モードがいい。

シャオミ

「留守番」機能だと、自宅監視アシスタント時に録画したものをリストアップしてくれる。すぐにアクセスできるのがうれしいが、ここでは冒頭10秒分しか見られない

 こういう機能は旅行時(もっとも猫がいるので日帰りか1泊くらいしかできないけど)に、ペットがちゃんとごはんを食べてるか、トイレに行っているかを確認したいときにいい。

 ただ、留守番機能のオンオフをもっと簡単にできるとうれしかった。連携してるスマホが家を離れたら(これは位置情報で検知可能だ)自宅監視が自動的にオンになるとか。アプリのわかりやすさや便利さは、もうちょっとブラッシュアップできると思う。

 さて、通知にすぐ反応すればそこにまだペットがいるかもしれない、と思うもの。そういうときはアプリを立ち上げてリアルタイム映像をチェック。カメラを動かして存在を確認したら、音声通話機能で呼んでみよう。マイクアイコンをタップすると、こちらの声をスマホ越しに伝えることができる。リアルタイムでの視聴時は、音声のやりとりも可能なのだ。

 これはたまたまうちの猫がカメラの範囲にいたので、そこを拡大表示し、名前を呼んでみたところ。そしたら「なになに?」って顔をして目線をくれた。

シャオミ

マイクをタップして音声をオンにすると話しかけることができる。思わずカメラ目線になるうちの黒猫

 なお、リアルタイム視聴時もカメラアイコンやムービーアイコンで撮影や録画ができる。こんな感じで常時つけておくのがセキュリティーカメラなのであるが、来客時とかプライベートなアレがカメラに映ってしまったりとかカメラを止めたいことがもちろんある。そしてカメラをオフにしても、目の前にレンズがあったら気になるモノ。

 でもC500 Proは「物理遮蔽」機能を持ってるから素晴らしい。漢字で書くと大仰だけど、なんのことはない、カメラを上に向けてレンズがボディーに隠れて見えなくなるまで回転させてくれる機能だ。これなら確実にカメラは仕事ができない。

シャオミ

カメラが真上を向いて物理的に撮れないようにする機能だ

 アプリから電源ボタンをタップすると、カメラがスリープ状態になり、なおかつ物理遮蔽も加わってカメラが隠れるので、より安心なのである。

シャオミ

電源アイコンをタップするとカメラはオフになり、レンズが物理遮蔽状態になる

 これはセキュリティー的にもありがたい。物理遮蔽をタイマーでスケジューリングすることもできる。

【まとめ】室内飼いペットに必須のカメラだ!

 我が家は猫の病気や老いをきっかけに、様子をみるために4年前に導入したのだが、その後ずっとつけたままにしてる。「Mi 360°家庭用スマートカメラ 2K」という古い機種だが、これにくらべると機能も増えているし、画質も上がってて素晴らしい。

 常時付けておいたことで猫の命を救ったこともある。床に落ちてたヒモで猫が遊んでたと思ったら、いつの間にかそのヒモが行方不明になっていたのだ。もしかしたら猫が食べちゃったのかも? だったら急いで病院へ行かないと大変なことになる、と大騒ぎして深夜もあいている動物の救急病院へ連れて行ったのだが、ヒモを食べたという確信が持てない。そのシーンを肉眼で見てないからだ。でも病院から家のカメラにアクセスして映像をチェックすると……、画面の片隅にヒモを食べちゃう瞬間が写ってたのである!

 もうその場で手術をお願いしたですよ。でもおかげで開腹せずに取り出すことができたのだった。とりあえず、室内でペットを飼ってる人は、外出時に様子を見たり話しかけたり、何かあったときにすぐチェックできるだけでも安心感が違うし、価格的にもそれほど負担ではないので(C500 Proなら、シャオミのオンラインストアで6680円)、ぜひ購入すべし。

シャオミ

 ペットに限らず、室内用セキュリティーカメラとしても見まもりカメラとしても有効だ。なお、アプリのMi Homeはシャオミのスマートホーム用デバイス全体をコントロールするもの。グローバルではスマートペット給餌器や給水器なども展開しているので、日本でのラインナップも増やしてほしいと思ったりしてます。

筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン