G-Master Spear Z790/D5をレビュー
RTX 4070 Ti SUPERで4KプレイもイケるゲーミングPC、空冷でも14700Fが最大61度でド安定
2024年02月29日 10時00分更新
定番ベンチマークでPCの基本性能を検証
まずは、G-Master Spear Z790/D5のCPU性能を「CINEBENCH R23」でチェック。このベンチマークソフトは約10分間CGレンダリングを行ってあと、その性能をスコアー化してくれるもの。
結果は「pts」という単位の独自スコアーで表示し、この数値が高ければ高いほど、CPU性能が高いということになる。なお、CPUテストは全コアを使用するMulti Coreと、1つだけ使うSingle Coreの2種類。
Multi Coreのスコアーは18929pts、Single Coreのスコアーは2084ptsという結果。Multi Coreのスコアーが若干低いと感じるものの、Single Coreのスコアーはかなり高い。コア/スレッド数の多さが特徴となるCore i7-14700Fだが、少数スレッドで動作するソフトでも活躍するだろう。
続いてはストレージ性能。試用機材には標準構成と同じく、Crucial製のPCIe 4.0接続M.2 SSD「T500」(1TBモデル)が入っていた。公称速度はシーケンシャルリード・ライトで、7300MB/s・6800MB/sと高速ながら、コストパフォーマンスも良いSSDだ。「CrystalDiskMark 8.0.4」でチェックしてみた。
シーケンシャル速度はリードもライトも公称速度に届かなかったが、その差は小さい。実効速度でも、地力が出せたと言っていいだろう。これだけ速ければ、動画編集時のファイルコピーなどもストレスなく行える。
PCの総合性能は「PCMark 10」で計測。このベンチマークソフトはブラウザーやオフィスソフト、動画や写真編集といった様々な用途のソフトを実行し、総合的に性能を評価してくれる。総合スコアーのほか、ブラウザーやビデオ会議のEssentials、ワープロや表計算を扱うProductivity、動画や写真編集などのDigital Content Creationといったサブスコアーもチェックできる。
総合スコアーは9302と、スペックから考えるともう少し高くてもいい結果と言える。サブスコアーを見てみると、Digital Content Creationのスコアーが若干低めに出た可能性が高い。とはいえ、一般的なPCと比べて「かなり高性能」という点に疑いはなく、幅広い用途で快適に使えるはずだ。
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