ASCII.jp自動車部の部員SとKはロータリーエンジンが大好き。その理由はロータリーエンジンだから! それ以外にありません。ということで、現代にロータリーエンジンを発電用として復活させたことで話題になっているマツダのSUV「MX-30 Rotary-EV」をお借りして、ゆみちぃ部長こと「純情のアフィリア」の寺坂ユミさんと一緒にお出かけしてきました。ロータリーエンジンがよくわからないというアイドルの評価はいかに!?
観音開きのフリースタイルドアが特徴
ゆみちぃ部長にして、愛知県で生まれ育ったアイドルの寺坂ユミさんが、東日本を「あっちこっちゆみちぃ」するハイウェイウォーカー日帰り旅企画。2回目は群馬県富岡市にお邪魔して、富岡製糸場で歴史を勉強した後、群馬の名産「こんにゃく」に舌鼓を打つビューティー&ヘルシーな日帰り旅でした(記事はこちら→https://hww.jp/article/2078/)。
MX-30 Rotary-EVをお借りしたのは「カイコから糸を採る時、糸枠をクルクルするから、今回の日帰り旅はロータリーエンジンのクルマしかない!」という、実に無理筋な理由だったのですが、それを知るのは配車係の部員Kだけだったりします。
MX-30 Rotary-EVを見た部長。「思ったよりコンパクトですね。優しい顔をしています」とのこと。ゆみちぃ部長は、後席に乗る分には「クルマは大きければ大きいほどイイ」なのですが、自身が運転する時は「小さい方がうれしい」というアンビバレントな方です。
それでは、後席に座っていただこうと観音開きのフリースタイルドアをオープン。「なんですか? コレ」と驚きの声とともに、大きな目がまん丸に。「これ、大丈夫ですか?」と、なぜか怪しんでおります。
乗り込むと「リアの窓が小さくて、圧迫感を覚える、思ったより狭い、USBポートがない」と、お好みではない様子。ですが、ゆみちぃ部長的には後席に座った人が自力でドアを開けるのが大変であることに不満が爆発。実は部員たち、何度かゆみちぃ部長を後席に残したままクルマを離れることがあり、その度に「イジメですか」と激おこになったことしばしば。
このフリースタイルドアは、子供をチャイルドシートに乗せる時などに威力を発揮するだろうとお伝えしたのですが、「そうなんですか?」と懐疑的。ここら辺は実際に経験しないとわかりづらいのかもしれません。USB充電ポートがない、エアコンの送風口もない、というのも車両価格を考えると物足りない部分です。
運転席は広くてイイ感じである一方、「シートがレザーじゃない」とポツリ。実は最近知ったのですが、ゆみちぃ部長はレザー表皮が好きなようで、ファブリックは好みではないのだとか。さらに硬めのレザーはお好みではなく、明るい色の柔らかレザーが理想なのだとか。
センターコンソールなどにコルクを使っているのが、MX-30シリーズの特徴。温かい雰囲気を醸し出します。収納もよくできており、中でもドリンクホルダーは秀逸のひとこと。ただ、スマホトレイはなく、ワイヤレス充電も非対応です。
USBはType-Aで「イマドキType-Cではないの?」と文句のひとつも言いたくなります。しかしAC100Vが追加され、ノートPCなどを充電したい人には便利です。
ナビゲーション系はマツダらしくタッチパネル非対応。操作はすべてジョグダイアルでするのですが、これがいかんせん使いづらく。さらに音声での目的地入力に対応していないため、ナビ入力は至難の業だったりします。ならばとスマホと車両を接続するわけですが、そうすると今度は、小さなアイコンをジョグダイヤルで選ぶという苦行が……。
部員たちがこだわるロータリーエンジン。MX-30 Rotary-EVの駆動は100%モーターで、ロータリーエンジンは発電のみに徹しています。ロータリーエンジンを見ながら、“夢のエンジン”実現に向け、マツダ設計部のエース・山本健一と若きエンジニアたち「ロータリー47士」奮闘記の話に夢中になる部員たち。ですが、ゆみちぃ部長は、中島みゆきさんの「地上の星」と、田口トモロヲさんのナレーションが印象的な番組「プロジェクトX~挑戦者たち~ ロータリー47士の戦い 夢のエンジン・廃墟からの誕生」をご存じないというではありませんか。もっとも放送は23年も前ですし、当時の視聴率は7.8%だったらしいので知らないのも無理はありません。
ですが多くの人々に勇気と希望と感動を与え、感涙にむせた神回を知らないとは、あまりに悲しい話ではありませんか。マツダがロータリーエンジンを復活させたいまだからこそ、NHKは2000年11月14日に放送された「プロジェクトX~挑戦者たち~ ル・マンを制覇せよロータリーエンジン・奇跡の逆転劇」とともに再放送するべき! と思う部員たちです。
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