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新進気鋭の10社がピッチを披露! 世界最大規模のスタートアップ・コンテストXTCの日本大会が開催!

「XTC JAPAN 2024」レポート

連載
JAPAN INNOVATION DAY 2024

提供: XTC JAPAN

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難治性過活動膀胱による尿失禁を改善するスマートインプラントデバイス、株式会社INOPASE

株式会社INOPASE 代表取締役CEO 杉本 宗優 氏

 株式会社INOPASEは、過活動膀胱(OAB:Overactive Bladder)による尿失禁を改善するためのスマートインプラントデバイスを開発した。

 過活動膀胱は頻繁にトイレに行ったり、急に尿意を催して失禁してしまうという病気だ。日常生活に大きな制限を与える問題であり、現在の治療法では十分な効果が得られない場合が多いとのこと。脳と膀胱の間のコミュニケーション異常が原因で、過活動膀胱患者の30%には薬が効かないという。

 そこでINOPASEのデバイスを利用すれば、精密な刺激を与えることで異常な神経活動を調整し、脳と膀胱の間のコミュニケーションを回復させることができる。

 ビジネスモデルとしては、既存の保険償還を利用して病院にデバイスを販売する計画がある。治療にかかる費用は2万8000ドル(保険償還価格)となっている。現在の米国市場規模は8億ドルで、年間5万回ものインプラントが行われているという。

「今後は過活動膀胱の患者を対象に、臨床概念実証試験を今年中に開始する予定です。私たちはすでに、将来的な出口を見据えた多国籍ヘルスケア企業とのコミュニケーションを開始しています」と代表取締役CEO 杉本宗優氏は語った。

仙骨神経に刺激を与えることで尿失禁のリスクを減少する

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