540Hzを出すためにはOSDでの設定が必要
OSD操作用のインターフェースは、スティックと4つのボタンを備える同社のゲーミングディスプレーではよく見られるタイプ。裏面左下側にあるので、正面から右手で届きやすく、直感的な操作ができるのが嬉しい。
OSDメニューは、明るさやコントラスト、カラー調整などよくあるメニューの他、先述したNVIDIA Reflex AnalyzerやULMB 2の設定メニューなども備えている。
また、目の負担を軽減するためのブルーライト低減機能や、暗部を見やすくするダークブースト、FPSカウンターやクロスヘアを表示する「GamePlus」、ゲームジャンルに合わせたプリセットに設定できる「GameVisual」などさまざまな設定項目がある。
なお、注意すべき点として、本製品のリフレッシュレート540Hzを発揮するにはOSDで「オーバークロック」を有効化しておく必要がある。初回仕様時にチェックしておこう。
540Hzって実際どうなの? 編集部員が試してみた
ところで、実際に540Hzというリフレッシュレートはどの程度効果があるのだろうか。60Hzから144Hz以上のゲーミングディスプレーに変えると、差を体感できるという人は比較的多いのだが、144Hzから240Hz、あるいは360Hzと高リフレッシュレートになるにつれて、体感での差が小さくなっていくという意見も多い。
というわけで今回、編集部のメンバーを呼んで、他のゲーミングディスプレーとの違いが肉眼で分かるのか、検証してみることにした。
今回お呼びしたのは、筆者も含めて20~30代のゲーム慣れしたメンバー。アスキーゲーム部+のエースであるヤヒロと、ジサトラの新人ヒロムを呼んでチェックしてもらった。
筆者は東京ゲームショウ2023の際、540Hzと144Hzのディスプレーを隣り合わせで比較した展示を見たが、その際ははっきりと映像の違いを感じられた。そこで今回、編集部の144Hzと360Hzのディスプレーを用意して、ゲームなどをプレイしながら試してみた。
筆者は、自宅では27型の144Hzのディスプレーを使用しているが、ゆっくりカメラを動かした時などに普段の映像との違いが体感できた。しかし、360Hzのディスプレーとゲームプレイで比べてみても、一目で違いが分かる……とまではいかないように感じた。
ただ、意外にわかりやすかったのがデスクトップ画面のカーソルだ。リフレッシュレートが高いほうが、細かく動かした時のカーソルの“トビ”が小さいのが分かる。
また、ぱっと見ではなかなか判別しづらいものの、リフレッシュレートが高いほどFPSゲームのリコイルコントロールがしやすく感じるという意見も。実際、ヤヒロが「VALORANT」の射撃テストで試した際は高リフレッシュレートのほうがスコアが上がりやすかった。
明確に認識できない感覚レベルでの差異という感じではあるが、使い慣れた後にリフレッシュレートの低いディスプレーを使うと違和感を感じやすかったりもする。そういう意味では、ごく小さな差でも勝敗に影響するような競技シーンにおいては、より重要性が発揮できるかもしれない。
一方で、パネルがTNパネルなので仕方がない部分はあるが、斜めから見た時の色味の変化が大きいというのは使ってみて感じた部分ではある。ただ、しっかりと真正面に据えて使う分には問題はない。本機は24.1型で画面サイズは特別大きいわけではないので、画面端に角度が付くこともなく、腰を据えてゲームを遊ぶ環境ではあまり気になることもないだろう。
総じて、とにかく勝つためにデバイスへの投資は怠らないというeスポーツゲーマー向けモデルと言っていいだろう。ROG Swift Pro PG248QPという名にも入っている通り、プロゲーマーやそれを目指す人にとっての強力な武器になりそうだ。
ROG Swift Pro PG248QPの主なスペック | |
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パネル | 24.1型TN(非光沢) |
解像度 (アスペクト比) |
1920×1080ドット(16:9) |
表示色 | 約1670万色 |
最大輝度 | 400cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 170度(水平)/160度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大540Hz |
応答速度 | 0.2ms(GTG) |
インターフェース | HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4、オーディオ出力ほか |
チルト | -5度~+20度 |
高さ調節 | 110mm |
スイーベル | 左30度、右30度 |
ピボット | 90度 |
サイズ/重量 | 約557.3(W)×254.7(D)×392.2~502.2(H)mm/約7.5kg |
その他 | DisplayHDR 400、VESAマウント(100×100mm) |
直販価格 | 14万220円 |
(提供:ASUS JAPAN株式会社)