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Webexプラットフォームでハイブリッドワーク・オフィス・CXを再構築

生成AIが低帯域の音声・映像をクリアに「再構築」 ― AI活用が進むシスコWebex

2024年02月02日 10時15分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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Webexプラットフォームで働き方・ワークスペース・カスタマーエクスペリエンスを再構築

 前述したシスコの注力する3つのアプローチのうち、働き方の再構築においては、Webex Suiteが生産的なハイブリッドワークの実現を担う。通話からビデオ会議、非同期の動画コミュニケーション、大規模なウェビナーまで、Webex Suiteが提供する体験にAIが組み込まれ、さらに強力になっていくという。

ハイブリッドワークを推進するWebex SuiteのすべてにAIが搭載

 ワークスペースの再構築に向けては、ビデオ会議用のデバイス群であるCisco Devicesを提供している。「オフィスの会議では、Webexだけではなく、ZoomやMicrosoft、あるいはGoogleで参加することもよくある。会議をする場所も、ボードルームかもしれないし、他の会議室かもしれない。そういった会議の体験を変えていきたい」とメフラ氏。

 Cisco Devicesでは、ZoomやTeams、Googleとの、相互接続に対応するのに加え、2023年にはTeamsにネイティブ対応した「Microsoft Teams Rooms with Cisco Devices」も発表している。

Microsoft Teams Rooms with Cisco Devicesのポートフォリオ

 また、NVIDIAとの協業により、Cisco Devicesに同社のAI/ML チップセットを採用して、AI機能の強化を進めている。これにより実現した「シネマティックミーティング」機能は、複数カメラを用いて、AIがベストに見えるよう話者の映像を切り替え、あたかも映画のような会議体験を届ける。

 最後のカスタマーエクスペリエンスの再構築においては、コンタクトセンターソリューションであるWebex Contact Centerを提供している。同サービスでもAI活用が進み、例えば「Generated wrap-up」機能では、顧客との通話内容を自動で要約し、オペレーターにアクションアイテムを提示してくれる。

 メフラ氏は「ハイブリッドワーク、カスタマーエクスペリエンスの変革の中心部でAIを活用していく。そしてどこにいても、AIを搭載したひとつツールでこれらを管理できる」とまとめている。

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