ユニークな機能「身体反応」で
自分のメンタルの状態を客観視
もうひとつ、Pixel Watch 2には「身体反応」というユニークな機能があります。これは前モデルのPixel Watchにはなく、新たに追加されたもの。すでに一部のFitbitデバイスには搭載されていて、皮膚電気活動(EDA)センサーと、心拍数、心拍数変動、皮膚温などからストレスの身体的兆候を検出して、ユーザーに知らせてくれる機能です。
身体反応の通知はデフォルトでオンになっていて、ストレスの兆候が検出された場合に、画面に表示されます。反応があった直後ではなく、数分後に通知され、自分の行動や感情を振り返れる趣向。なお、反応があるのは必ずしも悪いことではなく、うれしいことがあって興奮したときにも反応が検出されます。
通知があったときに、その時の気分を記録することも可能。気分は「ストレスを感じる」「イライラ」「不安」「悲しい」「穏やか」「充足感」「楽しい」「ワクワクする」から選択可能。1日の身体反応と気分を後で振り返って、ストレスマネジメントに生かすことができるわけです。
筆者は2週間ほどPixel Watch 2を使っていますが、使い始めた当初は、身体反応の通知に違和感がありました。ただのんびり過ごしているときに通知が来たり、逆に、締め切りに追われて焦っているときに一切通知が来なかったりしたからです。
ですが、そもそもストレスの要因は自分では気づきにくいもの。知らず知らずにうちにストレスが蓄積されて体調を壊すこともあります。Pixel Watch 2を使っていると、ときどき通知される身体反応によって、自分のメンタルの状態を客観視できるようになります。「こんな些細なことにでも興奮するんだ」「ドラマに感動しても、そんなに身体反応は出ないんだね」など、意外な発見もあったりするはずです。
ストレス値を測定できるスマートウォッチはほかにありますが、Fitbitの身体反応は使い勝手の面で一歩リードしている印象。ストレスの兆候が続いたときに、行動を変える意識付けができたり、使い続けることで、自分に適したストレスマネジメント法が見つかるような気がします。なんとなく漠然とストレスを感じることがある人は、試してみる価値があるでしょう。
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