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映画や写真、芸術も正しい色で楽しみたい!

色彩にこだわるクリエイターが意図した画質を忠実に再現できる、今が買いの4Kディスプレー

文●宮里圭介 編集●ASCII

提供: ビューソニックジャパン

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 ディスプレー選びはサイズや解像度を重視し、あとは価格の安いものを探す……という人が大半だろう。しかし、ゲーム用途で使うなら高リフレッシュレート、映像を楽しみたいならHDR10への対応といったように、チェックしたいポイントはいくつもある。

 そんなポイントの中でも、後回しにされがちなのが「色味」。この理由は単純明快。スペックから判断できず、実物を見るしか確認方法がないため、どうしても優先順位を下げるしかないからだ。

 店頭にずらりと並ぶディスプレーを見比べてもらうとわかるが、同じ画面を映していても、青が強い、赤が強いといった色味の個性が確認できる。これはディスプレーの性能というより、パネルの製造バラツキによるもの。つまり、同じメーカーの同じモデルであっても、色味が大きく変わることがあるわけだ。デュアルディスプレーで使おうと同じものを2つ購入したのに、まったく色味が違っていた……なんてことも珍しくない。

 この色味の違いはディスプレーの調整機能である程度合わせられるが、それでも、明るい部分で合わせると暗い部分で色がズレる、といったことになりがちだ。ただし、気になるのは複数並べたときだけ。人の目は慣れるのが早いため、1台で使う場合は多少色が違っていてもそのうち気にならなくなる。だからといって、気にしなくていいわけではない。とくに写真やイラスト、映像制作を趣味にしている場合は、自分で見るだけでなく、人に見てもらうのも目的だ。つまり、相手の環境でも同じ色に見えるようにするのが大前提となる。

 では、こういった作品を作るクリエイターはどうしているかといえば、可能な限り色味を正確に合わせるための色補正……つまりキャリブレーションを行なっている。このキャリブレーションには、PCからの出力をソフト的に調整する方法もあるが、これだと中間階調がつぶれてしまう可能性がある。

 これに対し、ディスプレー側でキャリブレーションが行なえる製品であれば、階調つぶれを気にすることなく補正できるのが強みだ。その代わり、ディスプレー側に特別なハードウェアが必要となるため、価格が高くなる。クリエイター向けのディスプレーが高価なのは、こういった理由があるわけだ。

調整不要で最初から正確な色を再現! 写真や映像向きの広い色域も魅力

 キャリブレーションは、プロやセミプロであれば必須といえるものだが、映画を見たり、芸術などの作品を鑑賞したりする専門、いわゆる“見る専”の人には不要かといえば、それは違う。たとえ“見る専”であろうと、クリエイターの意図した色で表示できたほうが、より作品を楽しめるようになるのは間違いない。

 そこでおすすめなのが、プロ向けのキャリブレーション機能を備えつつ、10万円台前半と比較的手頃な価格で登場した、ViewSonicの「VP2786-4K」だ。同機は、世界的に権威のある写真・映像関連の賞「TIPA WORLD AWARDS 2023」にて「BEST PROFESSIONAL PHOTO MONITOR」を受賞しており、その能力が高く評価されている。

実売価格13万円前後のViewSonic「VP2786-4K」

 基本的なスペックは、27型で4K(3840×2160ドット)、HDR10対応といったもの。これだけを条件にするなら3万円くらいから購入できる製品も多いだけに、いくらキャリブレーション機能があるといっても、VP2786-4Kを選ぶのは難しい。

 それでも、「“見る専”でもVP2786-4Kを選んでよかった」と思えるだけの魅力が、この製品にはある。一般ユーザー視点から、満足できるポイントを紹介していこう。

 何よりの魅力となるのは、やはり色再現性の高さ。キャリブレーション可能というのはもちろんだが、工場出荷時に1台ずつキャリブレーションが行なわれているため、箱から出してすぐに正確な色で使い始められる。この手軽さは一般ユーザーだけでなく、プロにとっても非常に魅力的だろう。

出荷時のレポートが用意されているのが、キャリブレーション済みの証

 ちなみに、自分でキャリブレーションをやり直したいというときは、付属の「ColorProホイール」の出番。普段はホイール機能を搭載したコントローラーとして使えるデバイスなのだが、底面にセンサーを内蔵しているので、キャリブレーションツールとしても利用できるのだ。

ホイール搭載のコントローラーにセンサーを内蔵。キャリブレーション時に活躍してくれる

 いくら最初からキャリブレーション済みといっても、長期間利用しているとディスプレーの色味は少しずつ変化する。そんなときでもセンサーがあれば、再び正しい色へと補正し直せるのがありがたい。

 これ以外にも色関係の特徴として、色空間のカバー率が高く、写真で使われるAdobe RGBは100%、映像で使われるDCI-P3は98%をカバーしている。コンテンツを見て楽しむだけの人にはあまり関係ないが、写真趣味のある人、もしくは、これから写真を始めようという人であれば気になる部分だ。

色空間はsRGBだけでなく、Adobe RGB、DCI-P3、Rec.709などに対応

 また、純粋に映像作品を楽しみたいという人なら、4Kの解像度とHDR10への対応は見逃せないだろう。とくにHDR10は暗い部分はつぶれにくく、明るいところは白飛びしにくくなるため、細部まで情報量の高い映像が楽しめる。

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