本格的なカラーマネージメントディスプレーが登場
出荷時にキャリブレーション済み! 高い色精度を実現する液晶「VP2786-4K」を写真家ががっつりチェック
提供: ビューソニックジャパン
自身が使うデバイスが正しい色を表示しているかどうか、気になることがよくある。例えば、知人のノートPCやスマホの画面を見たときに、普段使っている自分のそれと比較すると色や明るさなどが明らかに違うと感じたり、他のユーザーがSNSやWebサイトにアップロードしたコンテンツや作品を目にしたときに、自分の想像していた色味や雰囲気などと差があると感じたりする。
もちろん、好みやセンスの違いはあれ、データが正しい色を基準に正しく表示されているかどうかが重要で、メーカーや型番が異なれば、個々の環境に左右されてしまう。自身のディスプレーで見ている色が、実は世間一般と異なるということは往々にしてあることだ。
最近ではキャリブレーション済みのハイエンドディスプレーや、サードパーティー製のソフトウェアキャリブレーションツールも豊富に存在する。ハードウェアキャリブレーションに対応しているブランドもあるが、たいていはかなり高価で、簡単には手が出ない。
そこに登場したのが、ViewSonicの「ColorPro VP86」シリーズ。同社と言えば、コスパに優れた低価格ディスプレーというのが私のイメージだったが、ハードウェアキャリブレーションに対応したモデルはすでに3モデルある。
そこで、最新モデルの「VP2786-4K」を、カメラマンである筆者がプロ目線でチェックしていこう。なお、同機は、世界的に権威のある写真・映像関連の賞「TIPA WORLD AWARDS 2023」において「BEST PROFESSIONAL PHOTO MONITOR」を受賞し、高い評価を得ている一台だ。
ハードウェアキャリブレーション対応の27型4Kディスプレー
「VP2786-4K」は、27型の4K UHD(3840×2160ドット)解像度で非光沢IPSパネルを採用。色域はsRGBとAdobe RGBを100% 、DCI-P3を98%のほか、放送向けのBT.709(Rec.709)やEBU、SMPTE-Cといった色域も100%カバーしている。
True 10bit対応で最大表示色は約10億7000万色、最大輝度は350 cd/m2、コントラスト比は1300:1を実現し、業界標準のHDR 10に対応する。印刷関連機関の認証として、FograおよびIdeallianceを取得し、ソフトプルーフの機能も付いている。
そして、最大のポイントは、工場出荷時にカラーマネージメントが施され、製品自体もハードウェアキャリブレーション対応および専用のキャリブレーターが付属している点だ。さらに、ColorProシリーズでは長時間の使用にも耐えうる色精度を維持し、競合製品と比較して4倍のキャリブレーション間隔がうたわれている。
キャリブレーターとなる「ColorProホイール」は、上部にトップボタン(決定)、その周りにホイール(選択)、本体側面にサイドボタン(キャンセル)を備えることでOSDメニューの呼び出しと操作が可能なほか、「ColorPro Integrate」をインストールすれば、「Photoshop」「Premiere Pro」「Capture One」といったアプリケーションでショートカットデバイスとして使える。
例えば、「Photoshop」なら消しゴムツールやスタンプツールをサイドボタンで切り替え、トップボタンでは選択しているツールのサブメニューを選択、ホイールを回せばブラシサイズなどを変更できる。ただし「ColorPro Integrate」ではショートカットのカスタマイズには対応しておらず、現状で対応しているアプリケーションも上記の3つのみ。また、各ボタンとホイールの節度感が弱めで、操作に対するフィードバックが微妙であるのは少し残念な点だ。
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