◆内装はちょっとオシャレな商用車
まずは運転席から。商用車をベースに少しオシャレにしてみました、というのがファーストインプレッション。フランスの大衆車全般にいえるのは、デザインセンスと素材の使い方の上手さで、それは商用車でも通じるものがあります。そこに「乗用車っぽさ」として、車内のあちこちにある石の表面のような模様のパネルを配置。ですが部員Sは「このクルマ、ホコリだらけじゃないですか!」とポツリ。拭き取ろうとして手で触ると「え?模様なの?」と驚いた表情をみせます。
メーターパネルは今では古風な指針式。中央に各種インフォメーションが表示できます。その上には水温計と燃料計が置かれているのですが、こちらも指針式。LCDで何でも表示させるという最近のクルマに見慣れた目には、逆にレトロで新鮮に映ります。乗降性は良好でSUV的な印象。ドアは重くて頼もしさを覚えます。
ゆみちぃ部長を驚かせたのが極太のセンターコンソールと、そこに取り付けられたシフトセレクター。蛇腹のフタをあけると、そこにはドリンクホルダーはなく、ただの仕切りだけ。シフトセレクター側の収納スペースに12Vアクセサリーソケットが用意されているのですが、この位置がかなり奥深く「これ、使い勝手が悪いなぁ」と部員Kは思ったり。
そして使い勝手の面で賛否が分かれるダイヤル式のシフトモードセレクター。最初は戸惑うこと間違いナシですね、コレ。
◆ドリンクホルダーは多いがサイズが合わないことも
運転席のあちこちにドリンクホルダーがあるのですが、日本で売られているペットボトルのサイズと合わないため、キチンと入りません。「ここに何を入れるんですか?」という彼女の素朴な疑問に、部員Kは「きっとオランジーナを入れるんですよ」と適当に答えます。
ドアポケットは、ドリンクホルダーのかわりに大きなポケットがあります。メーターバイザーの上に収納を設けるのはカングーも同様です。こういった収納は日本車的で使い勝手バツグンです。助手席側にも収納がしっかりあります。
車両に取り付けられていたオプションのカーナビは、本体側にUSB端子を置くタイプ。ここに接続したスマホを放り込んでおく、というわけです。ナビゲーションシステムはApple CarPlayなどに対応していますが、ワイヤレス接続には非対応の様子。画面サイズは公開されていませんが、8インチ程度といえそうです。
また、エアコンダクトの下にスマホを置くスペースが用意されていました。車両に充電用のUSB端子などはありません。ですので、ナビ本体のUSBコネクターが運転席側につけられている唯一の端子となります。あとはアクセサリーソケットに社外品の充電器を取り付けるしかなさそうです。
ルームミラーの上には後席の様子が確認できるミラーが用意されています。室内灯まわりはほかのクルマとあまり変わりはありませんが、SOSボタンはありません。

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