マウスをポチる感覚で変速操作完了
まず電動コンポと手動コンポの違いから説明しましょう。大きな違いはハンドルに付いている左右のシフトレバーです。参考画像が大昔の小汚いシマノで申し訳ありませんが、手動式のレバーは片側2つ。
小さなレバーを横に押すとシフトダウン。
ブレーキレバーを横へ倒すとシフトアップ。このレバーは物理的にワイヤーを巻き上げるテコでもあって、特にフロントディレイラーの変速にはそれなりに力が要ります。
一方の電動式はレバーが片側に3つ。ブレーキレバーは横には倒れず、残り2つがシフトアップとシフトダウンを担当。手動式とは比較にならないくらい軽く短いストロークで操作を完了します。
この2つのレバーはブレーキレバー裏のスイッチを押しているだけ。便宜上シフトレバーのような形をしていますが、このスイッチにはマウスボタンのようにクリック / ダブルクリック / ホールドの動作を受け付け、他の機器を操作できる「D-FLY」という機能もあります。
例えばDi2にサイクルコンピュータを接続すると、設定次第で画面の切替やラップのスタート/ストップ、ライトの発光モード変更などがハンドルから手を離さず操作できるというものです。
実はここが電動コンポの面白さだと私は感じていますが、それはまた別の機会に譲るとして、こうして変速操作が軽くなると何がいいのか。
負荷変動が最小化され疲れにくい
シフト操作が軽いメリットとして「長く走って疲れるとシフトレバーを動かすのも大変。だから軽いスイッチだけで変速できるのは助かる」と世間では言われています。
ただワタクシ、何を隠そうシフトレバーの操作がおぼつかなくなるほど疲れた経験はございません。なーんて言うと偉そうですが、その前にスタミナ切れで脚が回らなくなって降参してまうわけですな。わはははは。
そんな貧脚の私がメリットと感じるのは、長く走っても疲れにくいこと。それは変速操作が楽なので、必要と感じたら躊躇なく変速できるからです。これで脚にかかる負担を大幅に軽減できる。
今までは貧脚のくせにズボラなもので「ここでシフトダウンは面倒くさいから立ち漕ぎでなんとか」していたわけです。そうしてシフトをサボった数だけインターバルトレーニングのように疲れが溜まってゆくにも関わらずです。
でも体力もないくせに何故そんなにシフトを面倒くさがっていたのでしょうか。
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