生成AIサービス大手「Midjourney」は、コミュニケーションプラットフォーム「Discord」を介して利用する形で運営されているが、単独で利用できるようになるアプリが開発中であることがMidjourneyでクリエイティブを担当するNick St. Pierre氏のツイートでわかった。
ブラウザ?スタンドアロン?
Midjourney Alpha is officially here!!
— Nick St. Pierre (@nickfloats) December 12, 2023
If you've generated 10k or more images you should have access.
This is still the alpha, so things may change a bit. But here is a quick look at image creation on the web.
BYE BYE DISCORD 👋 pic.twitter.com/JbS9L7e59P
Stable Diffusionと並んで現在の生成AIサービスを牽引するMidjourneyだが、サービスの提供に「Discord」プラットフォームを利用していた。
どのような形でリリースされるかの詳しい情報はないが、Pierre氏が投稿した動画には、ブラウザーアプリの形ではなく独立したウィンドウで表示されているため、独自アプリケーションとして公開される可能性もある。
とは言え、Stable Diffusionのように生成に必要となる演算をローカルでおこなうのではなく、演算は引き続きクラウドと思われる。
直感的なUIになりそう
Midjourneyは、プロンプト入力欄に「/imagine」「/docs」といったコマンドや「–aspect / –ar」「-seed」といったパラメーターを入力することによって生成する画像を制御していたが、スライダーなどを使ってより直感的に指定できるようになっているようだ。
「Stylize」「weird」といったパラメーターを制御できるスライダーが用意されている。
「Portrait(縦長)」「Square(正方形)」「Landscape(横長)」の一つを選択し、スライダーでアスペクト比を選べるようだ。
「Raw」モードやベースモデルのバージョンを選択することも可能。
後処理も簡単
Midjourneyでは、画像を生成(デフォルトは4枚)した後に、その画像を拡大したりバリエーションを作成したりといった後処理機能が豊富だ。
画像を選択し「Vary」から「Strong(強め)」「Subtle(弱め)」「Remix」のどれかを選んでバリエーションを作成できる。
アップスケールも倍率を選ぶだけだ。
すでにアルファ版の公開は始まっているようだ。Pierre氏の投稿によると「If you've generated 10k or more images you should have access.(1万枚以上生成しているヘビーユーザーはすでにアクセスできるよ)」とのことだ。
Pierre氏は「BYE BYE DISCORD 👋」と投稿しているが、このままMidjourneyがDiscordを離れるかどうかは不明だ。