マザーボードはTRX50シリーズが必須。メモリーはECC必須に
Threadripper 7000シリーズはPCI Express Gen5やDDR5対応が盛り込まれただけあって、既存のThreadripper 3000シリーズやPRO 5000WXシリーズ向けのマザーボードでは使えない。CPUを表から見た時のフットプリントは新旧同じだが、裏面のランドの配置は全く別物に変わっている。
対応するチップセットは「TRX50」、ソケットも「sTR5」となり、各マザーボードメーカーから対応マザーボードが順次発売予定だ。PCI Expressのレーン数は最大96(うちGen5は最大48)と太いため、拡張カードを多量に搭載したい人にとっては最高の選択といえるだろう。
また、メモリーはThreadripper 3000シリーズと同様に4ch仕様だが、今回よりECC付きのDDR5モジュール(Registered DIMM:RDIMM)が必須となる。これはThreadripper 7000シリーズに使われているcIODはEPYCのものを使っているためである。
ちなみにCPUクーラーについては、既存のThreadripper用のものが流用できるほか、Socket AM5やLGA1700向けのAIO水冷が利用できる。後者についてはThreadripperのパッケージに簡易水冷の水冷ヘッドをsTR5ソケットに適応させるアタッチメントが付属するが、これはこれまでのThreadripperシリーズ用のアタッチメントと全く同じものが使われている。ただThreadripperのTDPは350Wと高いため、それなりに強力な簡易水冷は必要だ。
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