「GPTs」っていったいなんだ?
さて、いよいよ本命のGPTsを試してみることにする。GPTsとは誰でもコーディングの知識なしにオリジナルのGPTを作成することができる機能ということだが、オリジナルのGPTというものが通常のChatGPTとどう違うのかいまひとつピンとこない。
GPTsを試すには、左側サイドバーの上の方にある「Explore」をクリックする。
もしくは、サイドバー下部にあるアカウント名をクリックすると表示される「My GPTs」をクリックしてもよい。
いずれをクリックしても、同じ「My GPTs」というページが開く。
上部には「Create a GPT」という項目があり、ここからオリジナルGPTを作れるようだ。
その下には「DALL-E」「Data Analysis」「ChatGPT Classic」「Game Time」「The Negotiator」といったOpenAI製のGPTが並んでいる。
「DALL-E」と「Data Analysis」はそれぞれの単機能版、「ChatGPT Classic」はALL TOOLSの正反対、素のGPT-4ということのようだ。
では、試しに「Game Time」というGPTを開いてみよう。
名前の下には「I can quickly explain board games or card games to players of any age. Let the games begin!(全年齢に向けてボードゲームやカードゲームの説明をするよ)」という説明が書かれている。
さらにその下には「How do you set-up the board to begin?(ボードはどのようにセットアップするのですか?)」「We are arguing about a rule, who’s right? (私たちはルールについて議論している。)」といった想定質問が表示されている。どうやら非電源ゲームに詳しいGPTのようだ。
小手調べに以下のプロンプトを入力。
しょっぱなに「トーキョーハイウェイ(TOKYO HIGHWAY)」というボードゲーム、以下「麻雀」「花火」「ラブレター」というゲームがあげられている。
ボードゲームに詳しい友人に見せると「あれがない、これがないというのはもちろんありますが、海外での知名度が高い日本のゲームということなら、まちがってないですね」とのことだ。
続けてゲームのルールも聞いてみた。こちらも確認したがほぼほぼ間違っていなかった。ボードゲームの専門家というのはあながち間違っていないようだ。
念のため、通常のGPT-4に同じ質問をしてみたところ、「将棋」「囲碁」「麻雀」「人狼」「カルタ」となっており、人狼をのぞけばボードゲームではあるが古いものばかりであった。また、ルールに関しても間違ってはいないがGame Timeの回答に比べれば少し物足りないものだった。
というわけで、GPTsとは「特定の分野に専門的な知識を持ったGPT」のことなのかと理解したが、率直に言って「これそんなにすごいか?」という感想だ。

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