最新パーツ性能チェック 第429回
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証
2023年10月31日 19時30分更新
「Cyberpunk 2077」でもCore i7-14700Kが優秀
「Cyberpunk 2077」では画質“低”、FSR 2はオフに設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
Core i9-13900KSをわずかの差で上回ったのがCore i9-14900Kだが、Core i7-14700KもCore i9-13900Kとほぼ並んでいる。CCDが1基しかないRyzen 7 7700XやRyzen 5 7600Xが案外優秀な結果を残している点も興味深いが、今のCyberpunk 2077ではEコアの負荷も高く、これが足を引っ張っていると考えられる。この点は前編でも解説したAPOの対応で改善することを期待したい。
新DLCの導入以降CPUの負荷が上がったというが、Core i9-14900KではCPUだけで220W以上消費するというデータは驚きだ。PPPを適用することでそこから60Wほど下がるというのもさらに驚き。Core i9-14900KのPPPなしとありでフレームレートは約6fpsの差だったが、消費電力は60W差と考えると、PPPありで運用したほうが賢い。ただ、将来的にAPOが対応しEコアの余分な負荷が抜けると消費電力もまた変化するので、その時が来たらまた検証してみたいものだ。
Core i9-13900KSが伸びきらない「Hogwarts Legacy」
「Hogwarts Legacy」では画質“低”、レイトレーシングはオフ、アンチエイリアスは“TA高”に設定。排他的フルスクリーン設定のないゲームであるため、デスクトップの解像度をフルHDに設定して検証した。南門の橋~ホグワーツ城内に至る一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
Forza Horizon 5の時とは逆に第14世代がわずかに好調(でもトップはRyzen 7 7800X3D)。これも手動計測&NPCの配置にブレが出ることからフレームレートに誤差が入り込みやすい検証なのだが、Core i9-13900KSが伸びきらない一方で、Core i9-14900Kがインテル勢ではトップというのは興味深い。電力を使わせまくって強引に回したほうがパフォーマンスが出やすいのだろうか?
ここでもCore i9-14900Kの消費電力が突出して高く、PPPを適用することで60W程度下げることができる。ゲームによってはPPPを適用しても消費電力が下がらない(F1 23)場合もあるが、適切に電力のリミッターを設定すれば、性能に大きなインパクトを出さずに節電運用できるようだ。

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