メタが10月10日に「Quest 3」を発売しました。同社が力を入れてきたVR/MRヘッドセットの主力機で、価格は7万4800円からです。
MRは確かに驚いたが、正直それしかない
装着してすぐわかるのはQuest 2と比べて解像度が高いこと。手に対する追従もなかなか良く、MRの性能は非常に高いです。特に、プリインストールされているサンプルゲーム「First Encounters」は驚きでした。壁を破って宇宙船が降りてきて、そこを目指して多数のエイリアンが襲ってくるのですが、銃で撃つと段々部屋の壁が壊れ、別の惑星の風景が見えてきます。MRがしっか追従してくれるため、現実世界との連続性が感じられ、とてもスムーズに楽しめて、驚かされました。筆者の場合、本棚の一部だけが壁として残り、あとはすべて惑星の風景に変わっていたので、これはすごいなと。
Quest 3の目玉をMRとするだけはあるなと感じます。
MR体験として、SNSに上がっていた動画のなかで、なるほどなあと実感したのはこれでした。実映像にCGがすべて乗っかるのでこうした体験ができるようになったというわけです。
#MetaQuest3 で、草原にワープゲートを出せちゃった。
— まつさこ (@wappaboy) October 14, 2023
ついにドクター・スト〇ンジになれた!!
マジでMRの時代来たわ。#MR#VRpic.twitter.com/5Hll6bSaWw
ただ問題は、これらのMRアプリが気軽に試しにくいことなんですよね。多くの人は自分の開発環境でMRアプリを実行していて、他の人にわたすのは簡単ではないんです。技術的に面白いことが起きても、すぐまねることができないわけです。
そもそも、Oculus Storeに置けるアプリを年間100本程度にするという制限は現在も続いているようで、ストアに並べる面倒さは変わっていません。自由に配信できるAppLabという仕組みも用意されているものの、審査は順番待ち状態です。そのため、ちょっとしたアプリを作り、誰もが簡単に体験できるという環境を作りづらいという弱点が、Quest 2時代から変わっていません。
今回もMRという目玉機能をローンチしたものの、発売時点では数本のアプリしか対応しておらず、「次に何をすればいいのだろうか」という気になりました。
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